|最強《さいじゃく》vs|最弱《さいきょう》
今日は、のほほんとした普通の一日の予定だった。
と思いきや、なんだか魔物や、生物の動きが、活発になっている気がした。
何かから逃げるような、それこそ森にいる何かから、逃げるためだけに動いている気が自然とする。
でも不思議だが、恐怖や畏怖はしない。
なんでだろ?っと心の中で疑問に思うスライム。
それは、今までの経験の積み重ねである。
最初は、何もできなかった。
そして、何かできるようになっても、力を持て余しすぎて、普通の生活すらも、できなかった。
その、持て余した力は魔力の暴走、力の暴走、能力の暴走。
などなど、色々と力を暴走させ、力の限界点に体に慣らしていった。
そして今となっては、暴走する力を完全に使えるようになり、魔法使いに持っていた力の応用法を教えられてきた。
そして大きいのは、魔法使いとの実践。
魔法使いは、手加減はしてくれるがその手加減というのも死なない程度に魔法や身体能力を使うというものだった。
その実践というのはとにかく、勝つためには、どんな手段もいとわない、そんな考え方が必要だった。
というか、手段を選んでいたら瞬殺されるほどに力の差ができていた。
が、俺は微かに自分だけの技術というのは、相棒からのアドバイスもあり未だに使っていない今までは、魔物との実践ばかりで魔物程度ならば片手でも倒すことができる。
俺は、強いと思い込んでしまった。確かに、人間の間では強い部類に入るが、それは所詮人の中では、である。
魔獣、神、神獣、などなどこの世界には、実力が伴っていなければ挑むことすら許されないそんな強敵がいる。
当然その部類に、魔法使いも入っている。分類上は、亜神という分類になる。
それがしぜんと自信に繋がっていたのだ。
魔法使いは、
(ふ~んつよそうなのいんじゃん~ま、でも神格化とそれなりの経験があったらの話だけどねぇ~)と軽い感じで思っていたのだ。
スライムが、読心術が使えたら
「何思ってんだバカヤロー」とか「あほか!」とか「戦闘狂の|方ですか?」
と驚きながら聞いたかもしれない。
それほどに意味のわからない考えだった。
スライムは、とりあえず探索系魔法サーチを使い、周りの状況を理解した。
そしてだいぶでかい反応が近づいているのが分かった。
「このような状況で取り乱すのは三流」
っと魔法使いから聞かされていて、このような状況が、当たり前になってしまったのだ。
ちなみにこのレッドドラゴンは、Sランクの冒険者が、パーティーを組み、倒せるか、倒せないかくらいの強さである。
これを踏まえてこの先を読んでほしい。
スライムは、スライムのままだと戦いにくいので魔法使いに擬態した。
擬態した。っと言っても完全に擬態するわけでもなく、自分が動きやすく、戦闘しやすいように、アレンジが加えている擬態だ。
この擬態は、本物よりすらっとした体形。
少し本物よりも膨らむ胸。
更に銀色のすべてを見透かすような目。
更に服装は森でとれる魔物の皮などを頑張って戦闘用に加工した一番できがいい品である。
武器は、自分の全力が出せるような耐久力と何もなくただ硬く、ただ使いやすいこの二点のみを突出している剣だ。
その剣の銘をアルビオンと名付け今では、自分の手ににじむ使いやすさがまたいい。
そしてレッドドラゴンが、今住んでいる家に近づいてきた。
とりあえずスライムが、戦闘準備を目にも止まらない速さで準備し、剣を抜き構える。
ちなみに魔法使いは、普通に見えている。
そして、魔法の準備を炎魔法付与と、風魔法付与を手際よくレッドドラゴンが襲撃した直後に、終わらせ、戦闘準備を完了させた。
この二つの魔法を組み合わせて作る魔法を、とダブルキャストという。
相性次第では、更に火力を上げることができ、相性が悪いと火力が減少してしまう。例えば水と炎とかね
そして今回の、炎と風は炎魔法の火力をさらに引き上げることができる。
相性ばっちりのダブルキャストである。
そしてレッドドラゴンとの戦闘が始まる。
とりあえずの、炎魔法の一つである火炎ドーム。
この魔法は、被害を少なくするための魔法だ。
戦闘準備は完了しているので、目にも止まらないスピードで50メートルの間合いを詰める。
そして刀を、一撃で仕留められる場所に届かせようとする。
が、レッドドラゴンの皮膚は硬く、更に魔法障壁が張っていて大したダメージにはなっていない。
レッドドラゴンは、少しびっくりしたように若干反応が遅れた。が、しっかりと致命傷になっていない。
更に魔法の火力を上げるように、刀に魔力をさら込める。
「周辺の生物はもういない。だし惜しみはなしだ。」
と言って、自分に魔法をかけて更にスピードを上げていく。
姿を見せないために、近くの木を蹴りながら、加速しながら、攻撃を当てていく。
それに、レッドドラゴンはてんぱりながら、魔法障壁を張る。
それにもお構いなしにどんどん攻撃を入れていく。
|少《すこ《しづつ、魔法障壁の防御が少し遅れている。
更にスピードを上げながら、攻撃し続ける。
そして
「そろそろか・・・」
と言って攻撃をやめる。
レッドドラゴンは、千載一遇のチャンスだと思い攻撃しに襲い掛かる。が、
「お前の攻撃くらい防げるに決まってるだろ」
と言って魔法障壁を張る。
そして最後に暗黒斬撃を使い、レッドドラゴンは頭を落とされ絶命した。
魔法使いは、
「やるじゃん」
と軽い感じで言っていたが、スライムは
(割とぎりぎりの戦いだったわ)
と少し反省したのであった。この後にあるのは、反省会である。
魔法使いが、反省会を開くのではなく、自分の部屋に籠もり解析するものと一緒に反省をするのである。
解析するものが、撮っていた戦闘映像を脳内で流しながら、解析するものと一緒に改善点を洗い出す作業をしていく。
スライムには、自動戦闘モードがあるが、それにはまだ戦闘回数が足りないとのこと。
スライムは、一番ワクワクしているから、毎日頑張っているのである。
〜作者からの大切なお願い〜
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