014話
~朝~
目が覚め、ベッドから体を起こしてカーテンを開け太陽の光を部屋に入れる。そうすると相棒からの挨拶を今日もすぐに聞くことができなかった。今日も最初は、スライムからの挨拶だ。なんだろうと思うと、相棒から意思疎通の魔法が届いた。
『やっと起きましたか。この家の入り口付近に、主様のみ入れる転移門を創りました。そこに乗ると、神々に対抗するための修業をおこなっていきます。それでは。』
・・・。何も言うことができなかった。というか何も言わせる気がない。俺には、拒否権というものがないのかひどいことをしやがる。それに相棒が、俺の中にいる気配もないしなんかあったのかな?とりあえず、転移門の所に移動した。で上に乗ると、どこかもわからない森のようなところに移動された。どうしたらどうしたらと、うとうとしていると相棒から脳内にマップを渡された。
『これで私の位置が分かると思います。修業は主様が私の所に来てからがスタートです。もちろん転移魔法禁止です。あと魔物が、暗黒黒龍クラスがゴロゴロいるので気を付けてください。』
最後さらっとやばいこと言わなかった?暗黒黒龍クラスなんて、ゴロゴロいていいレベルの魔物じゃない。どうせ、相棒が創り上げた世界なのでどんなことをしてもかまわないだろう。最初になぜか宝箱がある。いかにも開けろと言わんばかりの位置にある。開けてみると、剣がある。魔力は、通りにくく魔法付与も、しずらいが、ただただ硬くただただ斬れるそれだけのことだ。硬度は、毎日使っても絶対に壊れない、不滅属性もちである。これで、魔法付与と魔力を通わせる適切な方法を見つけながらレベル上げをしろという事かな。そうとなればどんどんレベル上げをするしかない。
最初に会ったのは、ベアロックだ。本来なら、暗黒黒龍クラスになんてならないが、相棒が改造したならばそこまで届く。改造するのは、能力系の身にあらず頭の思考回路すらも変える事ができる。普段一匹で行動していても改造されれば、集団行動できるようになる。それが、相棒の力でもある。戦おうとすると、ベアロックが「うぉぉぉぉぉぉぉ」と叫ぶと、どんどんベアロックが寄ってきた。数で言うと、200と少しである。いつもならばできるが、制御解除の主導権が相棒に握られているから制御解除は、まったく使い物にならない。いつもの剣も今回は、ハンデ付きなので使うことができない。そんな中改造ベアロックを200も相手するのは、人間離れしたアークでも厳しいと言われるだろう。更に魔法使おうとすると、なぜか上位魔法は暴発してしまう。そういうことでさえ、制御してしまう相棒には頭が上がらないものだ。そしてベアロックと戦闘が開始する。
ベアロックは、集団になって爪でのどを掻き切ろうとしているが、すべていなしかわし続けて剣を構える。できるだけ少ない力でより強化する。それをイメージする。が失敗した。仕方なくそのままで闘おうとしたが、剣で斬ろうとしても硬すぎてロックベアに傷すらもつけることができない。万物支配を少しだけ使い、自分の魔法付与を魔力使っただけ強化できるではなく、少ないだけ強化できるに変化させる。これは勿論僕だけに適応化だ。
そこから始まるのは、ただの蹂躙だった。
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