プロローグ
本日から連載を始めます。よろしくお願いします。
魔王は、廊下の奥へ行っては、自分の部屋の前に、戻り廊下の奥へ行っては、行っては自分の部屋の前に戻りを繰り返していた。
なぜかそれは『イレギュラー』という存在があるからだ。
イレギュラーは、だいたい千年に一度姿を顕現すると言われている。そして、色々な説があるが、最も信ぴょう性が高い説は、神の生まれ変わりという説だ。なぜなら、この『イレギュラー』という存在は、その種のポテンシャルを大きく超えるからだ。
そして、強くなると、神界から、神から目を付けられる。何度も神々とは、戦ってるが一度も勝ったことは、ない。
そして、その戦いでは、人間界は大きな影響を受けていると言われている。
そして、神々は『イレギュラー』以外に興味が、なさそうに見えるが『イレギュラー』の回収以外にも目的がある。
それは、文明の破壊だ。
文明と言っても、すべての文明というわけでもなく、進みすぎた、文明のみを破壊している。
それにも理由があり、進みすぎると、違う世界まで、悪影響を及ぼす可能性ができる。
そんな可能性は、低くても小さな可能性でも、潰しておきたいのだろう。
そして、この『イレギュラー』には、色々な規則がある。
一つ目。連続で同じ種族には生まれない。種族の中で、多くの種がいると運でどの種になるか決まる。と言われている。
二つ目。『イレギュラー』を、殺すことは、絶対に禁ずる。
三つ目。『イレギュラー』は、正当な理由がない限り他の種族を殺すことは、禁じる。
などなど、いろいろある。これだけではなく、もっとある。だが、今は、ここまで。
魔王はとにかく焦っていた。
最近の占いで、魔物側に『イレギュラー』が、生まれると言われていたのにもかかわらず、そのイレギュラーをどうやって魔物側にしたらいいのか、更にどうやって『イレギュラー』を、見つける方法も全くもって発想が、生まれなかった。
が、『イレギュラー』で、魔物側に優勢が、できるのは確実であった。
魔王が恐れていたのは、その
『イレギュラー』が、ちゃんと魔物側に付くかということだった。
魔王は、明らかに桁外れの力を持っているが、それすらもイレギュラーは軽く凌駕し、最終的には、神にすら届く力を保有する。
と太古の歴史から考えることができてしまう。
そんな存在と敵対したらどうなる?
そう考えると、背筋がゾッとする。魔王軍と人間の軍は、『イレギュラー』がどちらにも、加入しなくても、よくて相打ち。
時間が、時間で、『イレギュラー』が、どちらかに加入すれば、最悪、魔王軍のみが『イレギュラー』に潰されたり、人間の軍のみが、潰されたりと、色々な想定が作れてしまう。
というか、この想定すらも、超える可能性が、あるのが『イレギュラー』。
想定に、想定を重ねても、必要なくらいだ。
だから、その想定を超えないようにするために
急遽、魔王軍に魔物の、『イレギュラー』を懐柔すればいいのか、という議題で考えることになった。
案としては、まず魔法具による自我の消滅の後に、傀儡としての利用。
もう一つ。それは、良好な関係、又は親子としての関係を、創る。
どちらも、自我ができるまたは、先に誰かに拾われる、と全ての作戦を実施できなることから、採用することは、なかった。
が、その会議でもいい案はできなく、更には魔王軍全体に聞いたりもしたが、なんの成果も得ることはできなかった。
魔王はどうしようか、考え抜いた結果が、自分の所で修業させる。
ということだった。修業させた後に、良い関係を築き、その後頼み込む形で自分の言う事を聞くように教育しようとしていた。
が、その『イレギュラー』の種族がスライムだと聞いて
「スライムごときに良好な関係はいらない。最弱種のスライムが、『イレギュラー』であろうと、自分にすら遠く届かない。」
そう考えてしまったのだ。それが今後自分の首を絞めるとは思ってもいなかった。
スライムでもイレギュラーの存在は大きい。魔王の直属の暗部にその動向を調べ、報告せよと、命令したのである。
そしてそのスライムは、自分の力を超えるため、新たなる能力に目覚めようとしているのである。
それに気づいている魔物、人間はまだ誰もいいない。ただ一人を除いて・・・
その頃スライムは、森のある場所に生まれようとしていた。
『イレギュラー』は、自分とはまた違う人格を宿すことがるという。
そしてこのスライムはその人格を宿してしまった。
その人格が望んだことは、喰らい更に喰らい続けるというもの。
そして、知りたいという欲求から生まれた、解析するものという、この二つの強力な能力をその身に宿してしまったのである。
本来ならば能力は、一つでも、人としての容量が、足りなくなる。
が、無事だったのは、もう一人の人格をその身に宿した、おかげだろう。
そして生まれたところは、森である。
いろいろな勢力がありいまだに、闘い続けている。そんな安定しない場所に生まれたのである。
その場所から保護してくれたのは、魔法使いである。
そしてその出会いは、突然だった。
森にいるスライムを、『イレギュラー』の存在だと分かったのは、魔法使いの腕があってこそだった。
そしてその魔物に興味を惹かれ、魔法使いは保護し、修業を積ませようと考えたのであった。
そのかいあってか、良好な関係を作ることができた。魔法使いは、
『イレギュラー』の存在だからこそ、特別な能力が、あると感づいていたみたいだ。
その能力を最大限使えるように、能力の修業から始めた。
そして成長する速さが、規格外と、言える速さだった。
そしていつものように、コソコソと魔物を倒しに早朝森へ行っていいる。
今日は、レッドベアと出会った。そして生命吸収で、命を刈り取り、喰らうもので喰らいつくし、解析するもので解析鑑定をした。
そしてレッドドラゴンというこの森最強の魔物が、目を覚まし動こうとしている。
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