7 改良と再戦
「やっとたどり着いたぞ。」
「前回はちょっとびっくりしちゃったけど今度はそうはいかないんだから!」
「絶対あいつを倒すわよ。」
「作戦通りにやんなさいよ。」
おお、今度はたった三日でここまで来たのか。
2回目とはいえ優秀だ。
今回は最初から見れたけど、本当に雑な奴らだ。
製作者の意図を汲む気が感じられない。
「準備は良いな?行くぞ!」
「「「おー!」」」
「うおりゃー!」
だから扉切るなよ。
ほんとにやだ。
「よし、入ろう。」
全員入るまで出てこないようになってるんだからさっさと入りなさい。
「入口が塞がったわ。来るわよ!」
全員入ったことを確認して扉を閉める。
「今回はクラーケン対策をばっちりしてるんだからね!」
やっぱそうだよね。
対策してくるよね。
満を辞して魔物投入。
「え?あれって…。」
「グリフォンだわ!」
「いや、でも頭が三つあるわ!」
「どうゆうこと?グリフィンとケルベロスのキメラってこと?」
違います。
今時の魔王軍はキメラなんて悪趣味なものは作りません。
この子はこの前偶然見つけたそうゆう生き物です。
何て名前か知らないけど。
「まずいな。今回俺たちは対クラーケンの準備しかしてないぞ。」
多分、クラーケンを倒す準備で問題なく勝てると思う。
「なんとか勝てるんじゃないかしら?」
そうそう、頑張れ。
「でも、グリフォンだって戦ったことないのよ!キメラのグリフォンなんてどうやって戦ったらいいかわかんないわよ!」
だからキメラじゃないって。
とりあえず普通に戦ってみなよ。
「くそっ!!仕方ない…。」
いやいや、噓でしょ。
「…撤退するぞ!」
勘弁してよ…。
「「「「テレポート!」」」」
信じられない。
まったく戦わずに帰りやがった。
この子そこまで強くないのに…。
インパクトあって喜んでもらえると思っただけなのに…。
この子の他にも魔物準備してたのに…。