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3 説教と部下2

「何考えてるんですか! どうしたら洞窟の中にバカでかい水棲生物を入れようなんて思いつくんですか!」



ふむ、やはり相手が予想していないものを用意するという僕の発想は悪くなかったようだ。彼女がこんなに褒めてくれるのだから間違いないだろう。


「褒めてません。」


褒めてないそうだ。

なんで考えてることがバレるんだろう。


「いや、お前がやばい冒険者が来たとかいうから僕も気合を入れて…」


「だからってなんでクラーケンなんですか! もっとメジャーなのがいるでしょ!グリフォンとかケルベロスとか!」


「いや、グリフォン捕まえるの大変なんだよ?」


「クラーケンよりは簡単です! もっと適切なモンスターを配置してればもう少し装備を落としていったはずです! またあの腹黒エルフに嫌味言われますよ!」


「まあそう言うなよ。結構いい装備落としてったみたいだよ? それにヴァルートは腹黒いんじゃなくて実際に黒いんだよ。ダークエルフだから。あと、上司を棒で叩くのはやめさい。」



思ったよりもご立腹のようだ。


さっきから上司を折檻しているこの女性はロセルナという。

レクラス同様に僕の部下でこの子も非常に優秀だ。


いつも骨でできた長い棒を持っている。

今日は叩かれるだけで済んでよかった。


「わかったよ、気を付ける。棒をしまってもう休みなさい。」


「棒じゃなくて杖です。ほんと気をつけてくださいよ。じゃあ失礼します。」


あの怒りっぽい性格が直ればもっとモテるだろうに。


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