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24 準備と注文
レクラスの挙動を見て楽しむと言う最大の目的を失った僕は、ボスと談笑した後にさっきまでレクラスと会議をしていた城の一室に戻った。
どうしたものかな。
レクラスが戻る前にいくつか最終階層のアイデアを出しておきたいところだけど、何も思いつかない。
考え込んでても仕方ないので先にリウィアのところに行くことにした。
「あら、クル。貴方から会いに来てくれるなんて嬉しいわ♡」
「やあ、リウィア。ちょっと頼みたいことがあるんだけど…。」
さっきボスからもらったアイデアをリウィアに話してみた。
少し難しそうな顔をしていたが、
「分かったわ。でも少し時間をちょうだい。」
と言って了承してくれた。
「面倒をかけてごめんね。よろしく頼むよ。」
「他でもないあなたのお願いだもの。まかせて!」
本と謎の道具だらけの部屋を後にして元いた部屋にむかう。
途中なんか腹黒いオーラを感じたり声が聞こえたりした気がしたけど、気にしないことにしよう。
部屋に入ると既にレクラスが戻ってきていた。




