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13 調査と穴掘り



「広くていいですね。これなら相当いろんな魔物を配置できますよ。」



確かに、十分な広さがあるので結構大きな魔物でも問題なく戦えそうだ。



「そうだね。あとはどれくらい長さがあるかだね。」



「この様子なら結構長いんじゃないですか?まあ、行けばわかりますね。」



道中で洞窟のモンスターを捕まえながら奥へと進んで行く。



洞窟の大きさもあってか、体が大きかったり魔力が強かったりと、なかなかいい魔物たちがここを住処にしているようだ。



人間たちの活動圏から大きく外れているためか、のびのび育っているように感じる。



「どうやらここが一番奥みたいですね。人間の足なら、何もいなくても3日くらいはかかると思います。」



「悪くない見立てだね。さすがだよ。僕も同じ意見だよ。」



でも、たった3日、いろいろ仕掛けても5日程度。


せっかくの最難関ダンジョンが一週間かからずに攻略できてしまうのでは、冒険者にがっかりされてしまわう。




できれば天然の洞窟だけで作りたかったけど、今回はそんなことは言ってられない。



なぜなら最難関ダンジョンだから。



「よし、じゃあ同じ長さの洞窟をあと4本、ここの真下に作ろう。」



「この長さを五階層ですか。気合十分ですね!」



「もちろんだよ。なにせ最難関ダンジョンだからね。」


魔法で洞窟を掘ると、内部の詳細まで自由に決めることが出来るが、あまりに魔物に都合がいい形ではフェアなダンジョン作りは出来ないと僕は考えている。



そこで今回は、元の洞窟とまったく同じものを4本作ろうと思う。



「えい!」



地響きが洞窟内にこだまする。



洞窟堀りは結構魔力を使う。



「クルさんが魔法使うところ久しぶりに見ましたよ。相変わらずふざけた魔力ですね。」



「そんなことないよ。魔物捕まえるときは肉体強化してるし。レクラスの魔力も相当なものだろう?」



「いや、クルさんと比べちゃうと残念なもんですよ。それに、俺の魔法じゃそんな風に色々するのは無理です。」



人間との争いがない今、魔力や強さなんてそんなに重要じゃない。



まあ、レクラスは強いんだけどね。


汎用性は低いけど彼の魔法は僕にもヴァルートにも真似できないし、ボスだってまったく同じことはできないだろう。



「ジャンルの問題だよ。お前の魔法は誇るべきものだ。ご先祖に感謝するといいよ。」



「ありがとうございます。今日はこの辺にして帰りましょう。位置は記録したので、これからはいつでもすぐに来れますよ。」



「そうだね。明日に備えてじっくり内装を考えるとしようか。」



「それじゃあ、行きますよ。」



レクラスの手から魔法陣が現れ、光が僕らを包む。





光が消えるといつもの城。



今日はロセルナに怒られる理由もないはず。



報告行ったら明日からの計画を立てよう。



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