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10 新設と高揚


今日は良い日だ。



いい感じの魔物を見つけられたし、部下がダンジョンのベースに良さそうな洞窟を見つけてくれたし、なにより、ボスがダンジョン新設の許可くれたし。



久しぶりに1からのダンジョンづくり。


どうしたって気持ちが昂る。




しかも今回のダンジョンは最高難度、つまり現状の最強クラスの冒険者たち用だ。



実はボスから許可をもらったあと、ワクワクしてロセルナに頼まれてた魔物逃がしちゃったけど、そんなのは些細な問題だ。



んー、どんなダンジョンにしようかな。



「全然些細じゃないですよ!これじゃダンジョンにボスモンスターいないじゃないですか!鉱石採り放題のフリーパスですよ!」



「だから、代わりに僕が個人的に捕まえたフェンリルあげるって言ってるじゃない。」



「そんなもん倒せる初級冒険者がどこにいるっていうんですか?半分は逃げる間もなくやられて、ダンジョンの奥が弱い装備と人間の骨で埋め尽くされますよ!」


それはよくないな。


歴戦の冒険者だって最初は初心者。


彼らが育たねば、いずれ高難度のダンジョンに来る人間がいなくなってしまう。


「じゃあ一時的にあのダンジョンはボスなしにしちゃおう。今来てる冒険者たちはラッキーってことで。別にあそこの鉱石くらい、いくらくれてやってもいいんだから」


「リウィアさんには自分で説明してくださいね。あとなるはやで初級向けの魔物捕まえてきてくださいね!わかりました?」


まったく、なんでこの子はいつもこんなに怒ってるんだろう。


真面目なのはいいことだけど、もう少し肩の力を抜けばいいのに。


「うん、わかった。わかったからそんなに怒んないでよ。」


「誰のせいだと思ってるんですか?」


レクラスの奴、何かしたのかな。


「そんなことより、僕は今からちょいとダンジョン作りに行くんだけど、ロセルナも一緒にどう?」


「今、そんなことって言いました?ていうか、何をちょっとメシでも見たいなテンションで最重要任務の話してるんですか!あいにく私はなぜか最奥に魔物のいないダンジョンに行かなきゃいけないんです、ごめんなさい!」



あー、行っちゃった。



僕も少しは反省しないと。


でも、今はそれよりダンジョンづくりだ。


せっかくだしレクラスも呼んで意見を聞きながらやろう。

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