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エンディング

カランコロンコロン

喫茶店のドアが開く音がする。

村唯一の飲食店で今日はある人と待ち合わせをしている。


「あ、橋本さん!こっちです」


きょろきょろと正子を探している橋本さんに手招きをする。

橋本さんが椅子に座るのを手伝う正子。

1週間ぶりに会う橋本さんは前よりも小さくなって「おばあちゃん」になったような気がする。


「何を食べようかねー」


メニュー表をめくる橋本さんは千年以上生きている術者には到底見えない。

人を見た眼で判断したらダメって事よね。

1人で勝手に納得した正子はオムライスを食べることにした。

ちなみに橋本さんはナポリタン。


あつあつのオムライスは昔ながらの味付けでなんだか懐かしい気持ちになる。

料理が運ばれてくるとなぜだか手がうずうずしてくる。

なんでも、ハエは手足で味を感じるからハエ化が進んでいるのだろうというのが橋本さんの見立て。

やっこさんのおかげでハエに姿を変えずに済んだのだが、実はたまに橋本さんにお願いしてハエに返信してみたりもしている。


人間からは嫌われているからハエたたきで叩かれて危うく絶命しそうになったこともあるけど、

どこまででも飛んでいけるのもなかなか悪くはない。

趣味は?と聞かれたら「ハエになることです」というぐらいに気軽にハエになってみたりしている。

術者の修行は気が向いた時に橋本さんにお願いする形を取っている。

それも趣味と言えるのだろうか。


正子に術を教える度に橋本さんの体は一回り、一回りと小さくなっているような気がする。

命を削りだしている、そんな姿に正子は心を打たれた。

私が後を継がねば。

そう考えるようになっていた。そんなこと気にしなくていいよと橋本さんは言うけれど、

やっぱり継ぐ人がいた方が良いと思うのだ。

長生きしてみたいとかいう理由もあったりする。

ちなみに修行をすると決めるまでに色々と事件というか、もめ事というか…あったのだが、

それはまた別の話。


あなたの近くにいるハエ。


そしてあなたが右手に持ったその殺虫剤、もしくはハエたたき。


それを本当に使いますか?

もしかするとそのハエは正子の変身している姿かもしれません。




さあ、どうしますか?


最終話まで読んでくださりありがとうございます!

作者の励みとなりますので、ぜひ下のいいね、☆☆☆☆☆、コメントをよろしくお願いいたします。


長い間お付き合いいただきありがとうございました。

これまで小説を書いてきた中で完結しているものが少なかったので、何がなんでも完結させたいという思いで書いてきました。

完結したものは短いストーリーではありますが、私にとっては大きな経験を掴むことができたような気がしています。

この話の他にも連載中の小説はありますので、そちらも読んでいただければと思います。

ゆっくり、編集していきますので(もしかしたら結構変わるかも…?)、

楽しんでいただければと思います。

これから少しづつでも、皆さんに面白いと思っていただけるような小説が書けるように努力していきますので

ぜひ応援していただければ幸いです。

ありがとうございました。


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