異世界に来ちゃった!?
「―――ま…―――ま…―――さま…」
誰かに呼ばれてる気がした
「んー…」
「――さま…――きさま…――ゆきさま…」
少女はそっと目を開けた
目の前に、執事服を着た男の人がいた
「ここは…どこ…あなたは…誰…」
「私は、柊 真琴と申します。ここはレーメ王国の王城です。
雪様は、王の養子としてこの国に呼ばれました。
雪様のその能力をこの国の姫として、我が国にお貸しください。」
と柊は、いいました。
「私の名前…雪じゃないです…亜実です…。
その能力って…この力ですか…?」
近くにあったコップに水を生み出す。
「それは存じております。
本名を知られることは大変危険な場合があります。
なので、能力に関係している名前なさせていただきました。
能力というのはそれであっております。それとこれを渡します。」
と、言って柊は、白い宝石のようなものと黒い宝石のようなものを渡しました。
「これは…?」
「白い宝石、異世界に行ける能力を手に入れることのできる宝石です。
ただ元の世界には戻れませんのでご注意ください。
黒い宝石は自分が守護獣の姿になれる能力を手に入れることのできる宝石です。」
「この宝石っていうのは、何度も使えるんですか…?」
「いいえ、何でも使えるわけではありません。
ただ、一部のものを除き、数個あるので気になさらずにお使いください。」
「…そうですか。分かりました。」
白い宝石と、黒い宝石を胸のあたりにもっていく。
宝石は吸い込まれるように胸の中に消えていった。