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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

延命治療

作者: #%^

むかーしむかしある所に稈がいました。

稈が山道を歩いているとだんだん体のパーツが分割されそれぞれ独立に別々の方向に歩いていきました。 稈の右目は右の草むらの中に、稈の左目はその場で土を掘り始め、稈の足と手は木の枝に擬態し、稈の頭は人を驚かせるためにひっそりと見えない場所に隠れ、稈の胴体はその場に留まってるのがめんどくさくなり‪どこか遠くに逃げてしまいました。暫くして稈の胴体は自分が遠くに逃げてしまい再び稈に戻ることが難しいという事に気づきました。稈の胴体は焦ります。必死になって来た道を思い出します。5年くらいたった頃でしょうか。 稈の胴体は漸く目や足や腕と別れた場所にたどり着きました。たどり着いた安心感と達成感で稈の胴体は暫く寝込みます。 3日後目を覚まして目、足、腕、頭を探し始めました。稈の胴体は一瞬だけ安心しました。というのも稈の‬目、足、腕、頭はその場で5年前と同じ行動をしていたのです。まず、稈の胴体は右目に話しかけました。

"昔と比べてとても大きくなってるけどここら辺は美味しい食べ物があるの?"

右目はムッとした顔をして言いました。

"俺をここに置き去りにしておいてその態度はなんだ"

稈の胴体はすぐに謝りましたが稈の右目はそっぽを向いて穴を掘り続けます。稈の胴体は一旦諦め、腕、足に謝りに行こうと木に近寄り上を見上げ体を反らしながらごめん!と叫びました。すると木の枝が揺れ始め稈の胴体の上に枯葉を落とします。彼は、稈の胴体は急いで右目を探しに行きます。稈の右目は血を流しながらこちらを見ています。焦りながら稈の頭のところへ行きます。稈の頭は稈の胴体を見た途端稈の胴体から逃げていきました。泣きました。声を上げて泣きました。そのまま3日間泣き続けました。稈の胴体は泣き疲れたのかその場で力尽き、息絶えました。あぁ!。その瞬間木の枝が4本落ち、穴を掘る音は止み、右目は目を閉じ、頭は物理法則に従って山を転がり落ち稈はばらばらな遺体となって発見されましたとさ。

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