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ズボラ食道  作者: 斉凛
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夏!熱闘!カレー祭り!

人は夏になぜ暑い中カレーを食べるのか

そこにカレーがあるからだ

 暑いのになぜ人はカレーを食べるのだろう。

 煮込み料理で作るのも暑いし、食べれば辛さで汗が出る。でも美味い。


 夏のカレーは暑さとの戦いである。


 普通のカレーも好きなのですが、普通のカレーなら外の店でいくらでも美味しいカレーが食べられるじゃないか?と思うと、変わり種カレーを作りたくなる。

 ズボラ私だが、なぜか煮込み料理を作るのは好きで、少々の手間は惜しまない。


 まず何と言っても牛すじカレー。普通の鍋だと時間も手間もかかるが、圧力鍋を使えば意外に簡単に作れる。

 それでも牛すじは下処理が重要。一度たっぷりの湯で煮て、灰汁を出してから、一度お湯を捨てて水で綺麗に洗う。食べやすい大きさにカットして、後は普通のカレーの手順で肉の代わりに入れて煮込む。

 ここで圧力鍋の本領発揮。加圧時間は鍋にもよるので、ベストなタイミングを手探りで探すしかない。


 まだ固ければもう一度煮ればいいだけだが、煮すぎて牛すじがとけて粉々になってしまったら、折角のお楽しみが台無しだ。

 舌の上でとろけるような、絶品牛すじカレーが出来る事をいつだって祈っている。



 こってり系の次はさっぱり系カレー。これは生協のカタログに載ってた、魚柄仁之助さんのレシピ。水を使わず、野菜の水分だけで煮込む野菜が濃い味のカレーだ。


 まず肉は挽肉。短時間で火が入るように野菜も細かく切る。私はナスのカレーが好きなので、ナスとズッキーニにしてみた。

 ニンニクと生姜を刻んだのを炒め、挽肉を投入。挽肉はじっくり炒めると出汁になると料理本にあったので、かりかりになるぐらいよく炒める。

 そして野菜を加えて野菜に軽く火が入ったところで、生のトマトとタマネギをすり下ろしたのを投入。この二つの水分だけでかなり鍋はたぷたぷ。


 ふたをして弱火でじっくり煮込んでから味付けだ。カレーのルーを使ってもいいのだが、ここはあっさりカレー粉で。後はズボラな私らしく適当にいろんな調味料を入れた。

 塩、胡椒、コンソメ、白だし、醤油、それらを適当な量入れて味見。油が少ないのでさっぱり、でも野菜のうま味抜群のカレーが出来上がった。少々和風風味なのもまたよし。

 これを温かいご飯にかけて食べると美味しい。



 このカレー、お楽しみが残っている。予め具をよけて、挽肉や水分の部分だけを集めて、めんつゆなどで濃いめに味付け、ゼラチンで固めておけば、カレージュレ完成。

 次の日の昼ご飯にはそうめんにカレージュレをのせて崩しながら食べるのが美味しい。


 しかしここで私は致命的なミスをした。薬味にネギを少々加えようとして、ネギが中途半端に余ってたので、全部刻んでのっけてしまったのだ。


「ネギ多すぎるね。ネギ使い切りたかったの?」相方のツッコミはたいてい正しい。


 相方は優しいので、少々料理が失敗したところで、良いところを褒めてくれる。だからよし次こそは美味しいものを作るぞと闘志が湧いてくる。


 薬味の量を間違えなければ、100点のカレーそうめんだったのにな。夏場は素材も料理も傷みが激しいので、つい早く使わなければと焦ってしまうのだった。

 このまえ会心の出来と言われたカボチャシチューの残りを、保存の仕方が悪くてダメにしてしまったので、なおさら焦る。


 夏のカレーは調理の暑さだけでなく、保存の暑さとの戦いだなと思う

 カレージュレも残り物のカレーを傷む前にどう処理するか?のいいアイディアだと思う。他にもないかな。


 まだまだ夏のまっさかり。相方を驚かすような絶品カレーを求めて、私とカレーとの熱い戦いはまだまだ続く。

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