簡単おつまみ・真夏バージョン
他にも色々つまみレシピはあるのだけれど
とりあえず思いついたのだけ
相方は酒好きだ。毎日は飲まないが、次の日休みの夜はたいてい飲んでいる。必然的につまみが必要になる。
しかしこの暑い最中、夕食作るだけでも暑いのに、つまみまで暑い思いして作りたくない。そこで簡単で非加熱なつまみの登場となる。
キャベツを一口大に切り、塩昆布とごま油をかけて混ぜ、少し置いて味を馴染ませる。塩昆布オンリーの味付けなのに、味わい深く美味い。ごま油の香りが効いている。
ゴーヤの薄切りとカニカマ(カニ缶だとなお美味。つゆごと入れてね)をごま油と鶏ガラスープの素であえた一品。ゴーヤのほろ苦さとカニかまの甘みがくせになる。
苦みを減らすには、とにかく薄切りにする事。それから塩でもんでしばらく置いて、水洗いするとよい。ごま油も苦みを和らげてくれる。
サバ缶はそれだけでつまみになるが、一工夫してオニオンスライスを下にしいて、一緒に食べるとさっぱりして美味しい。
そして何と言ってもしめ鯖。相方に一番好きな食べものは?と聞くと「しめ鯖」とかえってくるほど好きらしい。
生協で冷凍品が2週間に一度取り扱っているので毎回頼む。一回で2個セットなので週に1回は食べられる計算だ。
しかし相方は好きすぎてもったいないとしめ鯖をついつい取っておいてしまう。冷凍庫で増え続けるしめ鯖。
「しめ鯖がたまってるから食べたら?」と言ったら、
「しめ鯖がたまってるってどんな家?」とつっこまれた。
しめ鯖も普通にわさび醤油で食べるのも美味しいが、たまに茗荷の刻んだのをたっぷり乗っけて、ポン酢をかけて食べてもより爽やかで美味しい。
さてもう一つまだ作っていないのだが、ぜひ作りたい1品がある。
鶏皮を食べやすい大きさに切り、下ゆでして水気を切る。器に盛ったら針生姜を乗せて醤油を垂らして食べる。
脂っこい鶏皮がさっぱりしていて、いくらでも食べられてしまう味だ。
私の実家では定番メニューだったのだが、まだ作った事がない。鶏皮だけを売ってる店が近くに無いからだ。
スーパーで買うモモやムネ肉の鶏皮だけ取っておいて、肉は別の料理で使う方法もあるが、私は肉に鶏皮が着いてないと物足りないのだ。鶏皮がないムネやモモは寂しい。
どこかに鶏皮ないかなとさまよう日々である。
つまみ作りが苦にならないのは、私が酒のつまみが大好きだからである。むしろつまみがメインであり、酒はつまみを美味しく食べるための脇役である。
思えば子供の頃から、酒を飲んでいる父の隣に陣取っては、つまみをねだる渋い子供だった。
するめ、ホタテの貝柱、チー鱈、ナッツ等々、大好きで大好きで、でもちょっとしか別けてもらえないのが、なおさら欲しくてたまらなかった。
大人になった今だからこそ、思う存分つまみを食らい、酒をちびり。大人になって良かったなと思う瞬間である。
しかし私は自分では酒好きだとは思わない。一人酒はほとんどしないし、数ヶ月飲まなくても平気だからだ。
しかし目の前で美味しそうにつまみと酒を食らう人がいたら話は別だ。二人暮らしを初めて一緒に晩酌をするのが定番化した。
「今日もホッピー飲んじゃおうかな」などと相方が言い出せば、
「私も発泡酒飲む」と返す。
ふと思いついた事を言ってみる。
「あなたがお酒を飲む時、もれなく私はついてきます」
「どうして?」
「私はお通しです。酒には必ずついて回ります。ちなみに当店ではお通しカットはお断りさせていただいております」
相方は笑いながら好きにしたらという。
私は酒が好きというより、誰かと飲むのが好きだ。誰かと美味しいものを食べるのが好きだ。
「美味しいね」と言ったら、
「美味しいね」と帰ってくる。
そんな時幸せを感じる。