やるきなくトマトリップ
なんだか今日はやる気がでない。夕飯も作りたくない。そんな気分の夕方、相方から電話がかかってきた。
「同僚から飲みに誘われたから、帰り遅くなるよ」
私は大歓迎で行っておいで〜と返した。
よし。これで夕飯作らなくても平気。でも私のお腹もなっていた。食欲はあまりないのだが、お腹はすいているようだ。さてどうしよう。
やる気がないので面倒な者は作りたくない。カップラーメンの買い置きも切れてるし、外は雨だから買いに出かけたくもない。
どうしよう? 悩む私の視界にカットトマト缶が目に入った。そこで思い出す。昨日の夕飯の残りで豆腐が半丁残ってた。そして一膳にもみたない中途半端の残ったご飯。
よしと決めてまず片手鍋にトマトを入れて火にかけた。温まってきたら豆腐とご飯を入れる。本当は両方入れる必要なんて無い。たまたまどちらも中途半端だったからだ。
ご飯だとリゾット風で腹持ちも良い。豆腐だったら消化も良く、ご飯のように炊く手間もなくお手軽だ。
そこにコンソメを入れて基本形の完成。トマトの酸味とうまみ、コンソメのだしと塩気がいいバランス。具が入ってれば具からも出汁がでていいんだけど、今日は面倒だから具は入れない。
人の好みにもよると思いますが、私は酸味の少ないマイルドなトマト味が好きだ。
だからマイルドなコクがほしくて、とろけるチーズを足してみる。まだうま味が足りないとばかりに、オイスターソースも。チーズがとろけるほどに煮込んだら完成。
器に盛って、好みで粉チーズや乾燥バジル、胡椒などを振りかける。お手軽簡単夕食のできあがり。
たぶんトマト缶じゃなくて生トマトを買ってきて、切っていれて半生ぐらいに煮込むのも美味しいんじゃないだろうか?
疑問系なのは私が生トマト嫌いで実践できないからだ。どなたかお試し下さい。
さてトマトと一口に言っても、生食用の品種と加工用の品種があるのはご存じでしょうか? 野菜で売られているのはたいてい生食用。缶詰になってるのは加工用トマトが一般的です。ですから上のレシピも生トマトを使うか、缶詰を使うかでだいぶ味が変わります。
もっといえば缶詰でも種類によって違ったりもします。
私は食べ物は国産にこだわりを持っているのですが(国内自給率の維持は大切です)カットトマトだけは、海外産の物の方が好みで、つい買ってしまいます。たぶん品種とかが根本的に違うんでしょうね。
特に「カルディ」という海外食料品輸入店でいつも安売りしているトマト缶が好きでよくまとめ買いをします。
結構トマトの味に左右される料理なのでこだわる方はマイベストトマト探しするのもいいかもしれません。
この料理は洋風病人食にも向いていると思います。その場合は胃に重たいチーズ類は避けた方がよいでしょう。
トマトのさっぱり感が食欲をそそり、温かくて消化の良さが胃にやさしい。
普段お料理はパートナーに任せて、全然作れないよ〜という方々、パートナーが病気だ! どうする? という時にこんなお料理を作って出してあげたら喜ばれるんじゃないでしょうか? (私なら嬉しい)
さて、多めに作ったこのトマトスープもどき、残ったから明日の私の朝食にでも〜と考えていたら、帰ってきた相方にめざとく見つかりました。
「美味しそうなスープだね」
明日の私の朝食ではなく、相方の朝食決定です。トホホ。まあまた作ればいいか




