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ズボラ食道  作者: 斉凛
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私(の餃子)を食べて

今回は相方とのやりとりが中心です

 ごはんのおかずにも、おつまみにもいいものってありますよね。

 例えば餃子。私は白いほかほかご飯が欲しくなるのですが、相方はビールが飲みたくなるそうです。

 他にもゴーヤチャンプルー、ニラ玉、チャーハンなどなど……。


 私は夕飯のつもりで作ったのに、


「こんな酒に合う物作られたら、ビールを飲まないわけにはいかないな」


 なんていいながら、買い置きして冷やしておいたビールを取り出す相方。それお酒飲む口実なんじゃないだろうか……と思えてしまう。

 ビールより健康的で、コストパフォーマンスがよく、悪酔いしない、という理由でホッピー好きな相方。

 今年の夏はとうとうアマゾンさんから、24本セットのホッピー白黒一箱づつと、一升瓶の焼酎まで買い始める始末。


 私は一緒に晩酌する時もあれば、隣でつまみだけ食べる場合もあります。相方が小遣いで買ってきたつまみも必ず、


「一口頂戴〜」と言って食べます。


 酒のつまみ大好きで食い意地のはった私ですからね。



 さて今日は餃子の話をしましょう。相方は餃子が大好きです。特に餃子の満州が、安くて美味いと独身時代から通いつめていたそうです。

 そしてお持ち帰り用の業務用60個セットを買って帰り、休みの日に家で好きなだけ餃子とホッピーを楽しむ。そんな自堕落な野望を以前から抱いていたそうです。

 そしてたぶん私が一緒に住むようになったから、もし一人で食べきれなくても、二人なら食べきれると思ったのかもしれません。

 ついにこの夏それを実行しました。


 暑い最中餃子を買いに行き、帰ってきたらさっそく相方は焼き始めました。袋に焼き方が書いてあるらしいので、それを守れば料理しない相方でも出来るそうです。


「美味い。家で食べても美味いな。しかも店で食べるより安い」


 しかもさすがの満州もホッピーはおいてません。だから今後は店で食べずに買ってきて食べようと相方は決めたそうです。

 痩せの大食いの相方の腹にはみるみる餃子が消費され、私も負けじと食べたせいか、60個が一日でほとんどなくなりました。



 買ってきた冷凍餃子を、自分で焼いて、勝手に飲んで満足してくれるわけですから、これほど楽な事はありません。しかし何故でしょう。ちょっと寂しい。

 たまにならいいけど、やっぱり私が作った餃子を相方に食べさせたい。無意味な闘志が私の中に燃え上がりました。


 そして餃子の満州では出せない、個性派餃子を作ろうと考えました。レシピをネットのクックパッドで探しつつ、餃子の皮はあるから、具はうちにあるものだけで作れないかな?

 そんなわがままな願いを叶えるレシピがありました。豚こまと塩麹としそで作る餃子です。しそはなかったので今回はなしの方向で。

 豚こまをざくざく切って、塩麹と酒をまぶしてもんで置いておく。

 本当は皮にしそを一枚置き、その上に肉を置いて包む。後は焼くだけ。


 何という簡単さ。私実は餃子の具のみじん切りが面倒で嫌いなんですが、なぜか皮を包むのだけは大好きなのです。そんな私にはぴったりのレシピ。

 味の方は、挽肉よりお肉がぷりぷりして弾力があって、塩麹だけでもしっかり味があって美味しい。



 相方も気に入ったのかまた


「これはホッピーを飲むのもいたしかたない味だ」と大満足。


 無事、調理場の覇権は渡さずにすんだようです。

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