チャイを作っチャイな
日本ではロイヤルミルクティーと呼ばれる事が多い、ミルクが濃いミルクティー。ロイヤルなんてヨーロピアンな名前ですが、和製英語です。
特にどういうミルクティーを、そう呼ぶのか決まりはなく、あいまいです。
私は煮出しのミルクティーの事かな?と思います。
煮出しミルクティーというのは、ポットを使わずにミルクパンなどで作る方法で、アジア、中東方面ではスパイスと砂糖をたっぷり入れた煮出し式の『チャイ』はポピュラーな飲み方です。
どこかの国の話ですが、路上でチャイ売りがいて、土をこねて作ったぐい飲みの茶碗に出されるそうです。そして飲み終わったら道端に叩きつけて割って終了。
元が土なので環境にはそれほど問題なく、人件費の安い国なので、ぐい飲みの値段も安く使い捨てできるのです。
さて今回はそんな煮出し式ミルクティーの入れ方をご紹介。本当は寒くなった頃が美味しいのですが、暑いインドや中東でも飲まれるもの。
体力が暑さで失われる分、糖分と牛乳で栄養補給なのかな?
まず茶葉は細かめで、味のしっかりした物がお薦め。茶葉が細かい方が、短時間で濃く味がでるからですね。
ストレートの2倍の茶葉を使用します。ストレートの基本は100mlに1g。その2倍ですね。計りがなくてgを計れない……という事もあるかと思うので、スプーンで何杯……と計ってもOK。
紅茶の濃さの好みは人それぞれなので、一度作ってみて物足りなければ茶葉を増やしたり……と、色々挑戦してみてください。
片手鍋にティーカップ1杯分の水と茶葉を入れる。この時角砂糖一個分くらいの砂糖も入れる。できれば素精糖が望ましい。
これは甘くするためというより、ほんのり甘さを付けた方が、コクが出るからです。普段無糖派の私もこの時は入れます。
沸騰させて数分煮出します。二〜三分くらいでしょうか?そこでティーカップ二杯分の牛乳を入れて、沸騰直前まで煮ます。
沸騰させてしまうと、ミルクの膜ができてしまうので、そうなる前に火を止めましょう。
茶こしで茶葉を漉しながら、ポットに入れて完成。
最初から牛乳で煮る人もいますが、牛乳が膜を作って茶葉の成分が抽出されないので、私は先に水だけで煮てから牛乳を入れます。
お好みでスパイスを入れればマサラチャイとなります。
シナモンが苦手な私はマサラチャイはそれほど好きではないのですが、カレーを食べた後だと、その風味とミルクのまろやかさがぴったりです。
ミックススパイスを使う場合もありますが、煮すぎてえぐみが出る場合もあり難しい。
まずは身近なおろし生姜を入れてみてはどうでしょう。夏の冷房冷え対策に、体の芯からぽかぽかです。もちろん冬はもっと美味しい事でしょう。