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小さな私の物語  作者: 葉月 優奈
四話:小さな女子高生の結末
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祥万は、ベルトランドのゲームをしていた。

知らない私よりも、ずっとゲームに詳しい。

当然のことながら、ラスボス『キラプトル』の弱点も知っていた。

だとすれば、その行動をしなければこちらに打つ手がない。


「なによ、それ!それじゃあ、ゲームにならないじゃない!」

私はキラプトルのブレスを、再びジャンプした。

ジャンプしても、足元は不安定なつり橋。

着地はギリギリで、バランスを保っていた。


「勝つのに、わざわざ負けるような行動はとらないよね」

「でも、それじゃあ……」

これは、ゲームだけど、ゲームにならない。

キラプトルは、私の唯一の勝ち筋を完全に潰してきた。


私は戸惑っていても、ブレスを吐いてきた。

私はジャンプでよけて、ブレスを避けていた。

着地もつり橋の板の上で、何とか成功。


おそらくこのブレスも、私が当たれば一巻の終わりだ。

私は慎重に、ジャンプを繰り返していた。


(だけど、このままじゃあ完全な消耗戦)

橋は、一本橋。

大きなキラプトルの隣を、通る隙間はどこにもない。


つり橋を壊すには、絶対に奥から壊さないといけない。

ぐらぐらと揺れて今にも落ちそうな橋だけど、恐竜は構わずに巨大な体で道を塞ぐ。

私の体力だけが、じりじりと消費されていく。


(どうやって、この橋を通るのよ)

再び、ブレスを吐かれて私はジャンプした。

ジャンプをして、着地をしてもその先がない。

私には水主のようなハンマーもないし、香流のような火の玉もない。

今更だけど、私がここに来るべきじゃなかったのではと思えてしまう。


「どうした、反応が鈍くなったぞ」

「うるさいわね、祥万。はあっ、はあっ」

緊張感が、ずっと続く。精神的にも、かなり辛い。

ジャンプで逃げるだけで、疲労の色がにじむ。

何度目か既にわからないキラプトルが、ブレスを吐いて私はジャンプをした。


だが、着地に失敗した。

「あっ」思わず、つり橋の足場から落ちていく。

ジャンプから揺れていたつり橋のために、着地位置がずれた。


それと同時に、私の体がつり橋から落ちていく。

私は、慌てて右手を伸ばした。

落下する私は、必死につり橋の方に手を伸ばすだけだった。



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