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小さな私の物語  作者: 葉月 優奈
四話:小さな女子高生の結末
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私がいるつり橋は、一本橋。

大きな橋の下は、真っ赤な溶岩。熱気もすごく、落ちれば即死だろう。


熱さもはっきりと感じられて、私の顔や全身から汗が流れていく。

ここにいるだけで、呼吸も自然と乱れていた。


(熱い……)橋の上にいるだけで、焼け死にしどうだ。

でも、キラプトルが大きな橋をふさぐように立っていた。

しかもキラプトルは、かなり高い。


それでも、私は前を向いていた。

私が憧れて好きだった彼は、もうここにはいない。


目の前にいるのは、最強の敵だ。私の戦う敵。

キラプトルは、ベルトランドの征服をもくろむ魔王という設定。

主人公である私は、キラプトルを倒さないといけない。


少し前、私はシュトラオスに乗っているときに水主から聞いた。

このゲームをよく知っている水主は、当然ラスボスキラプトルも知っていた。

ダンジョンの構造も、動く床があることも、彼女はわかっていた。

あらかじめ教えてくれたことで、私はここまでこられた。


(キラプトルを倒す方法は3つ。だけど、そのうちの2つはできない)

唯一残された方法は、一番難しい。

でも、それはわかっていた。そしてそれは、私の勇気が試されていた。


つり橋で、キラプトルがジャンプをして迫ってきた。

ジャンプをして、着地をすると橋が大きく揺れた。

長い縄でつながったつり橋は、大きく揺れていた。

ぐらぐらと揺れると、足場がかなり不安定になった。


「きゃあっ、こわいんだけど」

思わずそばにあった綱を握って、落とされないように耐えた。

私の足元には、グググツと煮えたぎる溶岩。

あまり高くないけど、落ちたら命はない。


キラプトルは、すでに魔物だ。

やはり、話し合いだけでどうにかなる相手ではない。

ジャンプをしながら、私に迫るキラプトル。

捕まれば、腕力にかなわない私は落とされてしまう。


(でも、クリアできるの?)

橋が、常に揺れていた。

巨体なキラプトルは、動くだけでつり橋が揺れていた。

動いて不安定なつり橋は、立っているのさえやっとだ。

バランスを崩せば、溶岩に真っ逆さまだ。


(どうするこれ?動けない)

しゃがんで、私は揺れる橋に耐えていた。

つり橋を激しく動かしながら、キラプトルは大きな体で私に迫ってきていた。



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