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小さな私の物語  作者: 葉月 優奈
四話:小さな女子高生の結末
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飛び込んだ先は、白い世界ではない。

プレハブ小屋の中でもない。


私は、祥万を迎えにプレハブ小屋の前には何度も来たことがあった。

だけど、中に入ったことは一度もない。

それでも、私が見た光景はまるで違っていた。


(熱い)

熱気があって、汗が私の顔から一気に噴き出ていた。

とにかく蒸し暑く、焼けた何かの匂いもしていた。


「なにここ、これが最後のダンジョン?本当にここに祥万がいるの?」

周囲はレンガの壁と床。

松明が暗いレンガの建物を、照らしていた。

熱気のもとは、少し進むと私の足元に出てきた。


「溶岩だ」

レンガの地面が途切れ、突然溶岩の地面に変わっていた。

普通ならば、とても歩いてはいけない。熱気をはっきりと感じられた。

でも、どういう原理かわからないけど動く床が私の目の前に見えていた。


(もしかして、これを飛び越えて奥に行くの?)

溶岩に落ちたら、命はない。

対岸には、レンガの床が続いていた。

溶岩がグツグツと煮えたぎっていて、熱気がすごい。


「でも、奥には祥万がいる」

ここまで来た私は、もう足の震えはない。


高さよりも怖く、熱さもある溶岩の地面。

規則的の動く床と、奥の通路。

私はレンガの床の淵に立って、床の動きをじっと見ていた。


(大丈夫、ここまで来たのだから)

そのまま、私はタイミングを見計らってジャンプ。


私は、動く床に飛び乗った。

動く床は、規則的に反対側に動いていく。

そして、一定区間に戻るタイミングで再びジャンプ。


そのまま、私は反対側の通路にたどり着いた。

だけど、私はほっとしている暇はなかった。

レンガの通路の奥には、足場の悪い場所と動く床がいくつも見えていた。


「面白いじゃない。祥万。

私を完全に殺しにかかるダンジョンを、ちゃんと作ってきて」

ここまでくると私は、どこか心が躍っていた。

ジャンプを駆使しながら、さらに奥へと向かってどんどん進む。


動く床に、謎のリフト。

原理はわからないけど、下は溶岩。

落ちれば即死の罠を、潜り抜けてジャンプで進んでいく。


全身に大量の汗をかきながら、さらに進んでいく。

そんな私の目の前に、つり橋が見えた。


そして、その奥には一人の人間の姿が見えた。

私は遠くからでも、つり橋にいる人間をはっきりと理解した。


「祥万、ようやく来たわよ」

私はゆっくりとつり橋を、渡りながら目の前の人間に近づいていった。



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