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私は必死に走った。
さっきから走ってばかりだ。
上履きが、泥だらけだ。砂利とアスファルトの影響で、かなり汚れていた。
私の呼吸も乱れ、疲れた顔で走っていた。
(大きくなっても走り、小さくなっても走る)
走っているのは、何も変わらない。
私ができることは、祥万に会うこと。
そして、祥万とのゲームに勝つことだけだ。
赤のシュトラオスは、私の背後で止まっているだろう。
今頃は水主が、命がけで戦っている。
だから、私も負けるわけにはいかない。
目の前のプレハブが、どんどん大きくなった。
間違いない、あそこが野球部の部室。
足が痛いのを我慢しながらも、私は走っていく。
やがて、白く光る場所が見えた。
(あそこに飛び込めば……)
目の前の部室は、どんどん迫っていく。
白い光は、部室からキラプトル城に通じる唯一の道。
走れば走るほど、白く光るものの形がハッキリわかるようになっていた。
なるほど、確かに扉のような形だ。
呼吸を乱しながら私は、必死に走っていく。
だけど、後ろからはっきり通した足音が聞こえてきた。
怖くても、振り返るつもりはない。
でもはっきりと、感じられた。私を追いかけてくる何か。
ドタドタとシュトラオスの足音が、迫っていた。
(ダメだ。怖くても振り返ったら)
私は、前だけを見ていた。
目的地のプレハブが、確実に近づいていく。
シュトラオスの音も、どんどん大きくなった・
私から、はっきりと見えた白いゲート。
私はプレハブのそばに来たら足を止めずに、そのまま城の扉に向かってダイブした。
「私が、祥万に会いに行くんだ!」
強く私が叫びながら、私は白い穴の中へ……飛び込んでいった。
飛び込んだ瞬間、私の目の前が真っ白になっていた。




