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小さな私の物語  作者: 葉月 優奈
三話:小さな女子高生の戦い
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ベルトランドというゲームを、私は詳しく知らない。

でも、水主はよくこのゲームを知っていた。

趣味嗜好が変わった幼なじみは、確かに中2の秋からだ。


ゲームを好きになったのは、なんとなく理解していた。

それでも、興味のなかった私はあまり気に留めなかった。

そんな水主がサッカー場の芝生の中で、ハンマーを握り占めていた。


このゲームには、敵が存在した。

あの赤いウサギもそうだけど、ほかにも敵が存在した。

鳥や人食い植物、ほかにも様々なモンスターが存在していた。

だからこそ、小さくなるとそのモンスターがはっきりと視認できた。


私には、戦う手段はない。

だが、水主には武器が存在した。

背中にリュックサックを背負っていた彼女は、中から小さなハンマーを取り出した。

ハンマーを次々と投げつけて、敵を倒していく。


投げつけたハンマーが当たると、敵のモンスターが次々と蹴散らされた。

リュックサックを迫る水主の強さは、どこか頼もしい。


「水主、その武器は?」

「アイテムよ、すごいでしょ。

いっぱい敵を倒して、¥マークの宝箱を開けば出てくるから」

その話は、香流からも聞いた話と同じだ。

私は変なタケノコが出てきて、体が3分間だけ元に戻った。


「でも、最初からアイテムはあったの?」

「なかったわよ」

「ならばどうやって、敵を倒したの?」

「ジャンプして、踏みつけた」

「踏みつけるって」

「踏みつけられる敵は、限られるけど雑魚を踏みつけて……アイテムを手に入れる。

そのアイテムを手に入れれば、狩りが効率的になるから」

水主は、近くにいた鳥をハンマーで投げつけて倒した。

倒れた鳥は、¥マークの宝箱を落とした。


「このゲームは、アイテムがキャラクターでいくつか決まっている。

だから、あたしはこのハンマーを使うことができたの。

多分、静のアイテムはスーパータケノコよね?」

大きな茶色の宝箱が、芝の上に置かれていた。


「まあ、ほかにもいろんなアイテムが出るんだけど。

キャラによってあらかじめアイテムの枠が決まっている。

だから、あのタケノコを静が出せば……」

「また、大きくなれる」

「そ、あのタケノコはすぐに効果を出すこともできる。

アイテムを使わなければ、10分後に自動的に発動する」

「なるほど、それでさっきは私が大きくなれたのか」

芝生の上に¥マークの宝箱が、私の前にあった。


「多分、あたしの場合は、タケノコが出ないから…静が開けて」

「私でいいの?」

「うん、お願い。静の引きを期待しているから」

「プレッシャーかけないでよ」

水主が、私に希望の目を見せていた。

私は、こわばった顔で¥マークの宝箱の前に立って手を伸ばした。

そして、宝箱を開くと……そこにはタケノコではない……卵が入っていた。


「紫色の卵?」

それを見た瞬間、水主は親指を立てて頷いていた。

は秘めてみたその卵を見て、私は心配そうに見ていた。


「そう、その卵はね」

水主が言っている中、卵にはヒビが入っていて……すぐに割れた。

割れた卵から、まさかの生物が姿を見せていた。



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