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小さな私の物語  作者: 葉月 優奈
三話:小さな女子高生の戦い
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次に意識があったときは、私は大きくなっていた。

正しくは、私は元の大きさに戻っていた。

身長164センチ、体重は太っていないし、痩せてもいない(秘密)。

小人だった私ではなく、普通の女子高生の私になっていた。


着ていた黒のブレザーも、薄水色のスカートも体に合わせて元に戻っていた。

上履きを吐いた普通の女子高背の私は、職員室の廊下に私は立っていた。

ジャンプをしなくても、職員室の窓から職員室が見えた。


私は両手、両足を目で探す。

自分の来ている黒ブレザーも、私の体に合わせて大きくなっていた。


「もとに…戻った?」

私は感動というより、安堵の顔に変わった。


大きくなった私のそばに、光の球が飛んでいた。

それは、ヘルフの姿だ。

妖精ヘルフの姿は、相変わらず米粒のように小さい。いや、単に私が大きくなっただけだ。

それでも、空を飛ぶことができる彼女は私の目の前に来ていた。


「どう、タケノコの威力は?」

「元に戻ることができたけど…でも目の前に変なタイマーが見える」

でも、私の視界にはタイマーのようなものが見えた。

普段の生活には絶対に見えないタイマーは、3分から既にカウントダウンを進めていく。


「これ、制限時間があるの?」

「そっ、ゲームをクリアしていないからね」

「それって、まさか……」

「三分間だけに、元に戻ることができる」

「何よそれ!それじゃあ、私はどうなるわけ?」

「スーパータケノコは、体の大きさを元に戻すことができるアイテムだから」

「急ぐわよ」私はヘルフの説明を、聞いている暇はなかった。

ヘルフに促されて、私は顔を赤くして走り出す。

だけどすぐそばにいた国語教師の中年男性に、私は呼び止められた。


「廊下を走るな!」

走っていた私に、すぐさま男子教師の叱りの声が飛ばされていた。

「はあい」

私は走るふりをして、作り笑いをしつつ早歩きでそのまま職員室を抜けた。

大きな体になった私は、廊下を走っていく。

そのまま奥にある、職員玄関のほうに進んでいった。


(残された時間は2:37…どんどん減っている)

私は急いで、職員玄関を目指していた。



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