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小さな私の物語  作者: 葉月 優奈
三話:小さな女子高生の戦い
35/56

035

職員室の廊下、教師の往来があった。

若い男子教師が、引き戸を開けて廊下を歩く。

ドスンドスンと、巨人のような足音で私たちに気づくことなく廊下を歩く。

巨人の教師から、少し離れた場所で私はヘルフと一緒にいた。


ヘルフは、私のそばをぐるぐると回っていた。

私に対して、何かを観察しているようだ。


数秒後、ヘルフはポンと手を叩いていた。

「大丈夫、何とかなる」

「随分と適当じゃない?」

「いんや、ヘルフの見立てに間違いない。

だって、ヘルフが担当しているんだから」

「本当に?」

私は目の前にいるヘルフに、疑惑の視線を送った。


「ねえ、タケノコを食べた?」

「うん、食べたけど」

「それならば、力を引き出したりしていない?」

「なんか、あのタケノコに秘密があるの?」

「あるけど」

ヘルフは、じーっと私を見ていた。


「あなたはどれぐらい前に、食べたの?」

「うーんと、時間は…」

職員室でジャンプをして、中を覗く。

中には時計が置かれていて、時刻は10:35を示していた。


「そういえば、10:26に視聴覚室に入ったから9分…意外とかかっていないのね」

「へえー。タケノコを食べたんなら、そろそろ効果が出るんじゃない?」

「効果が、何もなかったのよ」

「まあ、そう焦らないの」

「大体、あのタケノコを食べたらどうなるの?」

「すべてが、ひっくり返るかもね。

あんたが食べたのは、そんな不思議なスーパータケノコだから」

「何よ、それ……」

悪態をついた私だけど、次の瞬間胸の中が熱くなった。

それは胸の筋肉が張り裂けそうに、体に重さを感じられた。

いろんな重力を、はっきりと感じられた。


「なによ、これ?」

「どうやら、効果が出たようだね」

「効果って?」

「それは、効果が出てのお楽しみ」

体が、はちきれんばかりの変化を見せた。

同時に、私の体から無数の光が現れた。


そんな私を見て、ヘルフは笑っているように見えた。

「さあ、出るよ。スーパータケノコの威力が」

ヘルフは。両手を握って私をじっと見ていた。

私の体から、いくつもの光が出てきた。

そして、私はすぐに意識がなくなっていた。



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