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小さな私の物語  作者: 葉月 優奈
二話:小さな女子高生の真実
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黄色い二足歩行の恐竜、キラプトル。

その姿は、凶暴な恐竜だ。

顔を見ても、大きな姿がはっきりと見えた。


「何よ、それがどうしたの?」

ゲームをよく知っていた勝は、驚きがない。


「君らの目的を教えたんだ。

僕たちがいる場所、ここにはね…」

祥万がいる背景が、光が当たったのか明るく見えた。

それはレンガ造りの建物の中。


「キラプトルの城」

「良悟は詳しいな。さすがだ」

「祥万、お前はどうしてラストステージにいるんだよ?」

「マスターに、なんて口の利き方だ」

しゃべったのは、祥万ではない。

黄色い恐竜が、渋い声で言い放ってきた。


「あの恐竜も、普通に喋れるの?」

「喋るだけじゃない、いろんな力を持っている。

だけど一番の特徴は、この城を作る力」

キラプトルのそばには、レンガの壁が見えた。


「祥万、あんたはその城にいるの?」

「そう、でもここは学校の中。

さて、どこかわかるか?」

「祥万のことだ、きっと写真を撮った中にある」

写真?そういえば最近、祥万はいつも風景の写真を撮っていた。

それって、このベルトランドのステージを作るためだったのか。


「部室でしょ」

「正解」香流が答えて、正解した。


「僕はラストダンジョン『キラプトルの城』を野球部部室に設定した。

君らは、そこに入るための白い扉を開けないといけない」

「まさかそれって、祥万…やったのか?」

「そう、白い扉に入れるのは一人だけ。

選ばれし、一人だけが僕に会うことが許される。

そして、僕と戦うことができるのも一回だけ」

「なによそれ」

「そして、君らはゲームをクリアできないと、永遠に君らは小さいままだよ」

祥万は、怪しく笑って見せた。

喋りながらも、祥万はキラプトルのそばに来ていた。


「なんでよ?」

「このゲームのクリアアイテムは、キラプトルが落とす『ミラクルムーン』。

それを使わないと、大きくなることもできない」

「そこまで、再現しているのか」

勝は驚きよりも、感心していた。


「で、あたしたちが祥万を倒せばいいのでしょ」

「まあ、そうなるよね。

でも、できるかな?僕は、簡単には倒せないよ」

キラプトルのそばに行く祥万の体が、キラプトルに吸い寄せられていく。

そして、祥万の姿がなくなった。

いや、祥万の姿がキラプトルに吸い寄せられていた。


「なぜなら俺は、ラスボスだから。さて、ゲームを始めようか。

4人のプレイヤーの中で、誰が僕の待つ城にたどり着けるのかを」

キラプトルの渋い声ではない。

祥万の甘い声に、どこか恐怖を感じてしまう私だった。


だけど、香流は祥万の言葉に引っかかっていた。

「4人、私たちのほかにまだ小さくなった人がいるというの?」

香流の言葉に、祥万が言い放っていた。


「そう、4人。君らのほかに既に一人が、ここに向かっているんだよ」

急に、パソコンの画面が切り替わった。

そこには、一人の人間が学校の玄関を出て外を走っていた。

少し遠めのアングルだけど、確かに4人目のプレイヤーが映し出されていた。



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