表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小さな私の物語  作者: 葉月 優奈
二話:小さな女子高生の真実
26/56

026

『ベルトランド』、名前だけはとても有名だ。

ゲームをあまり知らない私でも、その名前は知っていた。

昔ながらの横スクロールアクションで、シンプルだけど面白いスマホゲーム。

基本的にはスタート地点から、敵を避けてジャンプしたり、障害物を交わしたりしてゴールを目指すもの。


ゲーム画像をパソコンで見るのは、初めてではない。

でも、どこで見たのかがよく覚えていない。


「このベルトランドのあっ、あの赤いウサギ」

「そう、ベルトランドの敵だよ」

パソコン画面には、敵キャラの赤いウサギが三匹群れになって飛んできていた。


それは、リアルで襲われた段ボールに隠れた赤いウサギと同じ。

ほかにも動く本や、チョークのようなミサイルがゲーム画面に出てきた。

聞いた敵、見た敵がすべてベルトランドの敵と合致した。


「このゲーム画面は?」

「ベルトランドのデモ画面」

「出ているキャラは?」

「主人公のキャラ」

「なんかおっさんよね」

出ているドット絵のキャラは、おじさんだ。

イケメンでもなければ、かっこよくもかわいくもない。

どこにでもいるおっさんが、ジャンプして空飛ぶ足場に乗っていく。


「隣を飛んでいる光の球みたいなのは?」

「それがヘルフ、サポートキャラだ」

「そうなんだ」勝の説明で、ようやく理解ができた。


そんなゲーム画面を見ながら、私は首を傾げた。

見えているのは、普通の空のステージ。

背景も、どこか現実離れしたファンタジー世界だ。


「このゲームは、王国に奪われたどんな願いでもかなえられるフォーチュンムーンを取り戻す話」

「そんな話なの?」

「だから、ボスもちゃんと各ステージにいる」

勝の説明に、なんとなく理解していた私。


「でも、このゲームの敵は同じなのはわかったとして…どうして学校?」

「それはね、このゲームを作ったマスターがいるんだ」

「マスター?」

「このゲームはステージを作ることができるんだよ」

パソコンのキーボードに、右往左往して勝が操作した。

マウスの上に乗って、最後にクリックして一つの画面が出てきた。


「このステージって」

「学校?」

出てきたのは。背景が学校のステージ。

見えた場所は、学校の廊下。

それから水飲み場が、出てきていた。


「なによ、これが学校のステージじゃない」

リアルな学校のステージが、表示されていた。

障害物や背景も、見たことのある学校にあるものだ。


「このゲームは、ゲームステージを作り替えることができるんだよ。

まるでリアルの世界を、小さなキャラクターになって……」

「それって、私たちのことでしょ」

「そう、ゲームを作った人間がいる。

それは、すでに僕らに関係した人間で、この学校の生徒だ」

「え、私たちに関係した人間?」

「さすがは相棒」


いきなり画面が、切り替わった。

そこには、一人の男性が姿を見せていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ