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小さな私の物語  作者: 葉月 優奈
二話:小さな女子高生の真実
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香流が倒したウサギの死骸は、いつの間にか消えていた。

宝箱も、タケノコが出てくるとすぐに消えていた。


そして、熱いタケノコを私は食べた。口がやはり熱い。

なぜか皮が向かれていたタケノコは、いい匂いがしていた。

最後まで私はタケノコを食べたけど、これといって変化はない。


そのまま私たちは、移動をつづけた。

私たちの乗っている段ボールより下にある椅子に、直接廊下にジャンプで着地。

さらには、椅子からジャンプで廊下の地面を踏みしめた。


廊下には、人の気配もない。

そんな中でも天井の穴から、私と香流はようやく廊下にたどり着いた。

すぐそばには、視聴覚室の引き戸が見えた。

授業中ということもあり、閉まっていた。


「あら、閉まっているわね」

「本当ね」

私たちが必死に目指してきた視聴覚室は、閉ざされていた。

この部屋の奥に、何がいるのかわからない。

だけど、光の女の子の言葉だけを頼りに私と香流はここまで導かれた。


「でも、問題ないわよ。小さい私たちなら」

香流は引き戸の閉まっている隙間を、発見した。

扉と扉の間には、僅かな隙間が空いていた。


どうやら、カギはかかっていない。

あれだけの隙間なら、小さな私と香流は問題なく通り抜けることができた。


そして、とうとうたどり着いた。

狭い通路を抜けて、広い空間が見えた。

絨毯の敷かれた地面を歩いて、薄暗い部屋だ。


この部屋は、この時間だと授業では使われていなかった。

黒いカーテンが閉められていて、パソコンがいっぱい置かれていた。


(やっと着いたけど、暗いし)

カーテンの隙間から、昼の日差しが差し込む。

それでも天井の少し高い視聴覚室は、とても薄暗い。

パソコンがいっぱい置かれた部屋に、生徒の姿やほかの小人もいなかった。


でも人も、敵も、気配はない。

一時間もたったから、いなくなったのかもしれない。


私は、薄暗い視聴覚室を探していた。

探しているのは、光の女の子。

光をまとって、蛍のように飛んでいる女の子。

透明な羽根をはやした女の子は、この視聴覚室にはいない。


「出てきなさいよ、私たちを呼んだの!」私が叫ぶ。

香流は、近くにある壁によじ登った。

明かりもないこの部屋に、すいすいと登っていく香流。


「とりあえず、電気をつけるわよ」

香流が、照明の明かりを押した。

押した瞬間に、視聴覚室の中が明るくなった。


そして明かりと同時に、一つのパソコンが立ち上がった。

それは、部屋のほぼ真ん中に置かれたパソコン。

さらに、パソコンの上には一人の小さな人間が見えていた。



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