表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

涅槃物

南森町から高速道路に入ると現場中継にテレビ画面が変わった。黄色いテープが張られたホテルの前は立ち入り禁止になっていて救急車が一台とまっていた。ごった返すやじ馬たちの声でかき消されていたアナウンサーの声がいきなり大きくなったのはホテルの玄関が開いたからだった。 「この人はこの事件と何か関係があるのでしょうか。それとも関係はないのでしょうか。死んでいるのか生きていらっしゃるのかも不明です」 女性アナウンサーのヒステリックな声をかき消すようにサイレンを鳴らして、タンカーで運ばれてきた誰かを載せ救急車は走り去った。


「涅槃物やろね」 「お客さんネハンブツってなんですの?」 「これから生まれ変わって真っ当な職業について人生を歩もうとする人のことを言うんですわ」 「お客さん難しい言葉知ってまんねんなあ」 (だってもうあの仕事に就くのはちょっと無理やと思うで) 新石切トンネルに入った。 (よーし今夜は奈良で止まって明日の再開の前祝で一人で乾杯や。コボとムサシ待っててな)

『お終い』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ