僕は独り
僕は独り
誰からも求められることはない。
いつもひとり。
みんなの輪から離れて、独り眺めてる
ぼくは ちいさい頃から 大人びていた
自分でも 時折そう思うこともあったし 周囲の人から言われたりもした
いいことなんて 一つもなかった
みんなの輪には入れない 入れてもそれはぼくが みんなの矛先にいるときだけ
ぼくは なにも やり返さない
みんなは ぼくを 的にして輪に引き込む 嘲笑う いつも いつも
でもぼくは 返すのは みんなが喜と思うことを するだけ
えがおで にこにこして ただ 我慢する
僕はいつも独りだ
ある時 おんなのこから 連絡が来た
同じ班で よく話していた子だった
その子は 彼氏のことや 学校でのことなど
不満が 貯まったているときにだけ 連絡してくる
ぼくは いろいろな話を聞いた
ただ聞いて きいて きいた
時折ぼくは 相手がほしそうな 言葉をかえす
そんな感じで 何日かすぎた
そして女の子から連絡が来なくなった
ぼくはSNSで 彼女が楽しそうな笑顔で 遊んでいるのを見た
彼女は まるで駄々をこね お母さんにおもちゃを買ってもらった子のように 無邪気だった
彼女は 楽しそうな日々を過ごしていた
ぼくはただ 独りで 遠くから ニコニコと眺めていた
僕は誰からも 求められることはない
ただ ただ 独りで
相手が望んだ時だけ 相手の望んだ相手に 変わる
ニコニコと 仔犬のように 尾を振りながら
相手が 満足するまで 犬になる
でも ぼくはいらなくなると 捨てられる
「ありがとう もういいよ」 と
ぼくは独りになる
ぼくは 独りに なっても
ニコニコと 仔犬のように 尾を振って
ただ ただ 待っている
また ぼくが必要とされる その日まで
僕は 今も 待っている
仔犬ではないけれど 痛みを堪えながら 涙をこらえながら
ただ ただ 待っている
また誰かが 僕にいてほしいと 思うまで
僕は 独り 想っている
みんなのなかに 僕はいないけど まっている
ニコニコと 微笑みながら 待っている
どこか 寂しさを隠すように 待っている




