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月下のアトリエ  作者: 志茂塚 ゆり
第七章 赤い糸のつむぎ歌

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おまけレシピ「ザワークラウト」

 ドイツのお漬物、ザワークラウトはお好きでしょうか。

 酸味と歯ざわりの爽やかな、キャベツの乳酸発酵食品です。ホットドッグにソーセージといっしょに挟まれていたり、肉料理に添えられたりしていますね。口の中がさっぱりします。割と好みの分かれる味かもしれませんが、好きな人にはたまらないおいしさです。生きた乳酸菌を摂取できるので、身体にも優しいのが嬉しいところ。


 物語内ではホステル・ヴェレヌタイラで、雪道を旅してきたアミュウたちに振舞われました。保存がきくので、孤立した環境でも容易に食べることができたのでしょう。雪に閉ざされる冬季の貴重なビタミン源です。

 材料はいたってシンプル、キャベツと塩のみです。キッチンで手軽に発酵させられますので、もしもお好みでしたらチャレンジしてみてくださいね。



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「おい、アミュウも食えよ」


 めいめいが大皿から好きな分だけ小皿に料理を取り分けて食べている。アミュウもサラダとクロースを自分の皿にとり、口にしてみた。酸味の効いたザワークラウトに、芋団子の素朴な味わいがよく合う。テーブルにはクリームソースも用意されていた。クロースにクリームソースを付けて食べると、酸っぱくなっていた口の中が中和され、まろやかになった。

 ウルズラは厨房からもう一品料理を持ってきた。ニシンの酢漬けとヨーグルトを和えたその料理を前に、ジークフリートの目が輝いた。


「ヘリングスゲリヒテだ!」

「あなたは坊主の頃からこれが好物だったねぇ。たんとお食べ、ジーク」


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【材料】

・キャベツ 一玉

・塩 キャベツ正味量の2%


【道具】

・煮沸消毒(あるいはアルコール消毒)した保存瓶又は食品用ジッパー袋

・重石(缶詰などを清潔なビニール袋で覆うとラクです。ジッパー袋を使って漬け込むなら、袋の上にペットボトルなどを載せてもいいですね)


【作り方】

・キャベツの芯を除いて千切りにし、重さを量って塩の使用量を計算する。

・キャベツに塩を加えてもみこみ、しんなりしてきたら保存瓶またはジッパー袋に入れる。

・重石をのせてそのまま常温で数時間おいて、水分が上がってくるのを待つ。

・キャベツが水分に浸かる程度になったら、重石を除き、一~二週間発酵させる。

・酸っぱい香りがしてきたら完成!


 発酵環境は季節や室温によって変わってきます。日本の平均的な気温で考えるなら、冬は常温に置いて発酵を進ませた方が早いですが、春夏は冷蔵が無難です。冷蔵庫に入れる前、半日から一日くらいは涼しい室内に置いておいた方が発酵しやすいでしょう。キャベツが汁に浸かるよう、時々清潔な箸でかき混ぜて下さい。


 早ければ数日で酸っぱい香りがしてきます。お好みの発酵具合になったら召し上がれ! まとまった量になりますので、食べきれなければ冷蔵保存してください。

 異臭がしたり、茶色くなったり、いつまで経っても酸っぱくならない場合は、腐敗している恐れがあります。口にせずに処分しましょう。


 そのまま食べてもおいしいザワークラウト、ソーセージと一緒に煮込んでスープの具にしたり、鶏肉と水炊きにしても美味しいです。ちょっと変わった食べ方としては、納豆と一緒にいただくのもなかなかのものです。サンドイッチの具にもぴったりですね。

 丸のキャベツが手に入ったら、是非試してみてください。

挿絵(By みてみん)


すっかり遅刻して大晦日となってしまいましたが、メリークリスマス! でした。

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Copyright(C)2018-志茂塚ゆり
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