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自分

作者: 白い秋

自分について考察した人間はいかほどいたであろうか

毎日汗水たらす男

家族の為に尽くす女

思春期でありレゾンデートルを求める青年

ペシミズムに覆われた少女

口唇期を満足に享受できなかった乳児

それに関しての考察の具合に差はあれど一般に愚考していることには変わりない

「自分」とはなんなのか

それが原点であり

終点だ


自分について考えることこそが自分の構成に必要なのだ

人生について思考するのもまた人生のように

自分について人が愚考することは息をするくらいに自然なことであるだろう

でなければ自我が築けない

他との境界線が築けない

他者が与える価値観を鵜呑みにし

それに自分という偽りの肉を与える作業に終始することになる

それは人間と呼べず

それは人生ともいえないだろう


他者と己を分けれるのは刺激であり、自我だ

他者が居なければ己は非ず、逆も然り

ただ漫然と生きているだけではきっとその刺激は十全と楽しめない

何故、どうして

そんな水面に投げる小石こそがささやかな人生の刺激の源だからだ

族意識にまみれて集団に包まれてぬくぬくと過ごすのは結構

しかしそれだけでは味けのない生だろう


諸君は愚考したことがあるか

思考を放棄してはいないか

人に与えれた権利を

人であるための権利を    

溝に捨ててはいないか


人である人は思考することを嗜好する

それこそが自分であるからだ

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