プロローグ
俺、木佐壁 ナキト 19歳。大学受験に見事失敗し、現在浪人生として過ごしている.....建前で引きこもりをやっている。
現役で受かる気でいた俺にはモチベーションの面で既に潰れていた。
今では昼夜逆転よろしく起きたら寝るまでパソコン三昧、模範的な社会不適合者だ。
そんな俺にも、生き甲斐がある。
それは「明晰夢を見ること」だ。明晰夢というのは夢の中で「これは夢だ」と知覚できる夢である。
この明晰夢は、見たい夢の内容に似た資料を調べ尽くした後、深夜4時から翌朝の9時まで寝ると、ほとんどの確率で理想に近い明晰夢が発生する。
俺は毎日見た明晰夢をノートに記録し、色々な調べ物に没頭する。これを毎日繰り返す事で、いつしか俺はとんでもない雑学王となってしまった。
今日も俺は夢を見る為に理想の世界観を思い描きながら資料を手に取り、有り余る時間をもってして調べ物に没頭した。
今回の題は「魔法という概念が存在する戦乱の世の中」
一通り調べ物を終え、深夜4時を迎え、寝床につく。
数分後、、瞼が重くなり、眠りについた。 さあ夢の始まりだ.....zzz
.....その夜、ナキトは就寝しているところを涙を流しながら入室してきた親に果物ナイフで刺され、死亡した。痛みで夢から目覚める事も許されない程の即死であった。