alcohol
プシュっという音ともに缶があく。
プンと漂う香り。
今日もまた独り、太陽の輝くランチ時。
薄暗い部屋の中それに身を浸す。
それは私の不安感をとりのぞき、ゆらゆらと現実から身を思考を引き離す。
一歩部屋を出ればつきまとう日常感。
働く人々。
ポストから溢れる郵便物。
どこからか漂う洗濯物の香り。
そんなものから私を遠ざけてくれる。
どうしてこうなったのか。
考えることすらも放棄出来る。
一年前の私なら、
例えば忙しく働いた一日の終わりに
例えば久しぶりにあった友人と
例えばイルミネーション輝くクリスマスに恋人と
それを楽しんでいた。
爽快感と笑い声とロマンチックな空気に包まれながら。
それは私をよくも悪くも幸せにも不幸にもする。
でも本当は知っている。
それはそれ本来の働きではなく私自身のそれとの付き合い方。
よくも悪くも幸せにも不幸にも