お友達になりましょう
短くてすいません
俺は、朝食を食べるべく、いま食堂に来ている。
この学園では朝食は、全学級一緒に食べるのが、ルールらしい。
ちなみに、理由なく欠席した場合は、強制的に「朝食は、全ての源特別強化授業」が、待っているらしい。なんでも、受講すれば一週間、死んだ魚の眼をして「朝食サイコー、朝飯サイコー」としか言えなくなるらしぃ。嘘か本当かわからないが本当ならガクガクぶるぶるものだ。
(いや、この学園ならマジでやるんだろう。)
なぜ俺がそんな事を知っているかというと、今俺が座っている席の向かい側にいる女子のおかげだ。
名前は、エウリカ。名字は校則により割愛。
みた感じ、16歳ほど
異世界よろしくな蒼いかみを肩できりそろえている
それと同じ色の眼。
少しつり目ぎみの、彼女の目は意志の強さうかがえる。
平均的な身長に比べて、体形は、良くいえばスレンダー、悪くいえば発展途上。だが、それを差し引いたとしても、10人中、10人が美人だというだろう。
なんと言ってもその彼女の一番の特徴は、頭からはえる黒と白の斑模様のたれ牛耳だ。
彼女に出会ったのは、ほんの10分前だ。
昨日から、一睡もできなかった俺は、ちょっとハイな頭と気だるい体のまま、朝食をとるため、食堂へ向かっていた。
千人も寮に在籍する学園だ一度に千人も食事するとなると食堂も当然、でかくなる。
中世ヨーロッパの城を思わせる学園にふさわしい大エントランスホール。
ここで、舞踏会なんてしたらそれこそ、どこのおとぎ話だよと言った感じだ。
また、学園の食堂は食事場所以外としての用途があるらしいが俺は知らない。
昨日校長の案内で訪れたその食堂に行きつく前に、俺は迷子になった。
言い訳はしない。でもこれだけは言わせて欲しい。
無駄に広いんだよ!この学園。
それに、なんで誰にも会わないんだよ。
泣いてな~い。心細くなーい。と一人歌いながら校舎を彷徨っていると突然、後ろから声をかけられた。
「ちょっと。あんた、ここで何してるの!
もう、朝食始まるわよ!」早く来なさい!」
言われて、何も言えないまま手を掴まれ、食堂までもうスピードで連れていかれた。
女の子の手を握ったのが、幼稚園以来だったのは、秘密だ。てへ
食堂に着いてようやく、手を離された。
「てか、あんた誰よ?」
「それはこっちのセリフだ。」
あまりの早さに、体がついていかず肩で息をする俺が聞き返す。
そして互いに自己紹介。
「そう、あんた転校生なのね。なら私が学園を案内してあげるわ。
それと、私のことは、エウリカって呼ばしてあげるわ。
あんた、どうせまだ、友達もいないんでしょ!ならわたしが、なってあげるわ。感謝なさい!」
ほっとけ、こいつゼッテー友達いねえな。とか思ったが、迷ってた俺を連れてきてくれたり、色々世話を焼いてくれるからきっと根はいい奴なんだろう。
それに喋らなきゃ美人だし、…色々考えた結果。
「よし、じゃあ。よろしくエウリカ。」
ふん、当り前じゃない、とか言っていたのはご愛嬌。こうして俺は異世界初の友達ができました。
ちなみに、他の生徒は魔具で部屋から直接来てます。主人公には伝えられませんでした。