社会の変化
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この5度目の狙撃事件を受けて、新首相は記者団の前で自らの口で声明を発表した。
現政権は、70%以上の支持率がある我が国初の女性首相による内閣である。
「これまでの約2ヵ月間にあった国会議員に対する5件の狙撃事件を見てみますと、そのうち4件は明らかになんらかの意図があったように思います。誰も傷一つ負わんかったのはそのせいやないでしょうか」
「だからといって、この犯罪者を見逃すつもりもありまへん。現在も警察が総力を上げて挙げる犯人の行方を追っていますので、国民の皆様はご安心ください」
「国民の生活と安心を守るのが政治家の役目ですから」
この首相の声明に、リベラル色の強い野党議員も完全に沈黙した。
言い返す言葉が見つからない。それ以上に、もしなにか言い返せば、今度は自分が狙われるかもしれないという恐怖心もあった。
そしてもしかしたら、次は本当に弾が当てられるかもしれないという恐怖もあった。
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週刊weekly JAPAN掲載文抜粋。
その後のネットユーザーからの反応は、本当に様々だった。
まず一つ上がったのは、臨時国会でのリベラル色の強い国会議員からの質疑が、意味のない不毛だったものから、明らかに変わったことだ。
これまで何年も前の、もう当事者とされた元首相も亡くなっていない現在の国益にはならない問題についての質疑は完全ではないが、ほとんど無くなった。
しかし、これまでただ非難を繰り返してきた野党第一党の議員の中にはそれが難しく、相変わらず不毛な質疑を繰り返している者もいる為、相変わらずネットユーザーからは叩かれている。
そして、その野党第一党から、100名ほどの国会議員を引き連れて離党して新党を結成した皆口一弘議員により、この国の政治はまた大きく変わろうとしている。
この事には、ネットユーザーからも大歓迎のコメントが相次いでポストされた。
それとは別にネットユーザーからの批判のコメントの多くは、保守だけが多くなれば監視の目がなくなってしまうというものだった。
確かにそれも一理あるかもしれないが、この国がこれから独裁国家にでもならない限り、現代の厳しい国民からの監視下の中で、過去のような利権だけを考える政治家による政治は行われないのではないかと思う。
最後に、あの4件の狙撃事件を起こした彼らの行方は未だ謎のままである。
文・宮下結子
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ、次作第3弾もよろしくお願いします。
予告
『ANOTHER RAIN』 - 女性国会議員公開監禁事件 -
志村けんじ
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
ある日の深夜、元タレントの野党第一党の元党首であり、14年前は与党政権の大臣でもあった女性議員が、黒塗りの公用車で帰宅直後何者かに突然拉致された。
その女性議員は、議員宿舎ではなく都内の戸建ての自宅に住んでいたのだが、夫とは4年前に離婚して、2人の子どもも立派に成人して、現在は同居をしていなかったので、完全に一人暮らしだった。
バッグから玄関の鍵を出した直後、突然背後から頭に黒い布の袋が被せられると同時に、腹部にスタンガンを当てられて、その強力なショックに気を失ってしまった。
目を覚ますと、少し縦に広がるトイレに監禁されていた。
両手足は縛られてはいないが、首には3mmほどの細いワイヤーで首輪がされていて、その先がしっかりと手が届かない高さで後ろの壁に固定されており、どんなに手を伸ばしてもドアノブにはまったく手が届かない。
そのドアには、30インチほどのモニターが取り付けられていて、自分の目線の高さに動画カメラのレンズがある。




