晴れ時々スライム ところにより手押しポンプ1
雨かと思っていたらまさかのスライムでした。
君はいつからこれがただの雨だと思っていた?
山田が通りかかるとリクがなにやら作業をしていた。
「リク、何をしているの?」
「山田か、今手押しポンプを作っているんだ。ほらあれがあると井戸の水汲みがすごく便利になるだろ??これさえあれば村のみんなに喜ばれるんじゃないかって思ってな」
「ああ、異世界あるあるね。それなら設計図を書いて著作権についても決めた方がいいわね」
山田が「ああ~夢の著作権生活」と浮かれていた。
山田の指摘にリクは「守銭奴め」と言い捨てて、すぐに作業に戻った。夢中で作業をしていると村の人たちが興味を持ったのか、どんどん集まって来た。
「リク、何を作っているのよ」
「どーせくだらないものでしょ?」
「アーネとリーネか…これはな手押しポンプと言って女性でも井戸の底お水をくみ上げる事が出来る仕組みなんだ」
リクは手推しポンプの素晴らしさについて熱く語った。しかし想像とは違って村の人たちの反応はいまいちだった。
というのも、この世界では井戸の中にあるのは水ではなくスライムなのだ。しかもスライムは負けず嫌いで、ポンプで汲み上げようとすると抵抗するのだ。
「こんな風に女性の力でも簡単に…簡単…かん…ふんぬぅうう!!!」
リクが力いっぱいポンプを押そうとするがポンプはびくともしなかった。
読んでいただきありがとうございます。面白いと思ったら星の評価を貰えると嬉しいです




