晴れ時々スライム ところにより獣人1
雨かと思っていたらまさかのスライムでした。
君はいつからこれがただの雨だと思っていた?
アオオオオオンンーーー!!
夜の村に獣の遠吠えが響きわたる。
昔、村は長い間獣人族に悩まされていた。獣の遠吠えが聞こえるたびに村の住人は雨戸を固く締め、布団を頭から被りブルブルと震えていた。
「なんか夕べ、獣の遠吠えが多かったわね」
山田がアーネとリーネに聞いた。
「そっそう?私は聞こえなかったわよ?」
「私も、夕べは早く寝ちゃったし気がつかなかったなぁ」
アーネとリーネの態度を疑問視しながら山田が手元で何かを操作すると”アオオオオンン―――!!”と遠吠えが響いた。
「ほらほら、これ。これが夕べ聞いた遠吠え、どお?上手く録音出来たでしょ」
山田がスマホで録音した遠吠えを再生した。するとそれを聞いたアーネとリーネが慌てて山田を路地裏に引っ張って行った。
しまった!!この異世界ではスマホはオーバーテクノロジーだったか。
「あの、この機械の事は企業秘密に…」
「そんなアイ〇ォンの事なんかどうでもいいわよ、それより気づかれる前に隠れるわよ」
「あー、もうリクといい山田といい、どうして異世界人は…」
周りを確認したアーネが、「気づかれてないようね」と胸を撫で下ろすとリーネが山田を叱責した。
「あんな人が沢山いるところでなんて声を出しているのよ!」
山田はリーネが何に怒っているのか分からず、困惑してしまった。
読んでいただきありがとうございます。面白いと思ったら星の評価を貰えると嬉しいです




