晴れ時々スライム ところによりヴァンパイア1
雨かと思っていたらまさかのスライムでした。
君はいつからこれがただの雨だと思っていた?
人々が寝静まる真夜中に、その者は活動する。
「お気に入りのDVDボックスを買って昨夜から見始めたから、今日は寝不足」
声の主は、部屋に閉じこもってばかりで肌は青白く酷く痩せていた。
更に昔、スプーンを誤って齧ったトラウマで今でも、銀食器が苦手らしい。間違えてスプーンを齧った事がある人はあの不快感は耐えられないよね。
彼女はヴァンパイアのヴァンちゃん、歳は永遠の17歳とのこと。
以前彼女に交際を申し込んだ奴が"ひいお爺ちゃんとは兄弟はごめんだ!"
と、涙を流しながら叫んでいた。
そんな彼女に交際は夏に向けてイメチェンしたいらしく俺と山田に相談して来た。
「なんで俺たちに相談なんだ?アーネやリーネだっているだろ?」
「だって他の村の娘達は田舎っぽいと言うか、ぶっちゃけダサいから」
「ふふん、この流行アドバイザー"悪役令嬢のエレガント・プリンス"に任せておきなさい!」
「あ、まだ悪役令嬢の設定は残っていたんだ」
リクが突っ込んだ瞬間、山田のボディーブローが炸裂し、それを見たヴァンちゃんが「さすが悪役令嬢、さすあく」などと意味不明な言葉を言っていた。
「で、イメチェンってどんな風に変わりたいんだ?」
「んー、まずこの色白で夜行性なのを治したい。日焼け後を友達同士で見せ合いながら『きゃー、男子のエッチー』ってサムとか社会的に抹殺したい」
…サム、お前何をしたらここまで恨まれるんだよ。
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