晴れ時々スライム ところによりセイレーン1
雨かと思っていたらまさかのスライムでした。
君はいつからこれがただの雨だと思っていた?
最近日差しが強い、夏が近づいている証拠だ。
「あちー、最近暑い日が続くなーリク」
「ああ、夏が近いからかな」
「げげっ、そうかもうそんな時期か」
サムが言った”そんな時期”ってなんだ? 疑問に思った俺はサムに聞いてみると意外な言葉が帰って来た。
「セイレーンには気をつけろ…」
「なんだそりゃ。セイレーンってあれだろ?甘い歌声や下半身は魚だけど上半身はすっごい美人のおねーちゃんだろ?」
「いや、海水で喉をやられてガラガラ声だぞ。それに波が高い日には腰に巻いたパレオが靡いて、下半身の魚が丸見えになるんだよ。こないだそれでゴン蔵さんなんか”きゃー、痴漢ー!”って逮捕されちゃってさ」
魚の下半身を見てもうれしくねーよ、と思ったが敢えて言葉にはしなかった。世の中には触れない方がいい事はあるのだ。それを補っても美女ならお釣りがくるという物だ。
「あと、みんな魚臭い」
サムが止めとばかり、余計な一言を言った。俺の幻想を返せ!!
「そうか、なんか大人になるって現実を直視することなのかなぁ」
「よくはわからないが、現実を見る事は大切だぞ」
まぁ、魚臭くても、美人ならなんとか…とポジティブに考える事にした。
「ところでセイレーンに何を気をつけるんだ?」
ここまで来たらうやむやには出来ない。俺は意を決してサムを問いただした。
人魚のおねーさんは好きですか?
それが魚臭くても?リクはそのくらいではへこたれません。
次回更新は明日(5/12)8:20になります。
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