EYES OF NIGHTS
タイトルあとづけするの、苦手なんですってば。
殺気よりも鋭くて 横恋慕より甘ったるい
ミントの葉を乗せれば 赤いチェリーは目に余る
グラスの折れそな足首に傷痕をみつけては
ため息で曇らせた 夜はまだ長いね
祇園精舎の鐘の声は鳴り止まないで
沙羅双樹の花が千年の春を咲いても
だけどそれに何の意味がある?
こたえがほしけりゃ 炎のない蝋燭が
照らす闇に目を凝らせよ
嫉妬よりも度し難く 隠れんぼより要領えない
ヒントの端をそろえて よぎる迷いが目くばせを
グラスが噛みつく向こう脛 疵モノに貶めりゃ
戯れごとで眩ませた 夜が根をのばした
擬音奏者のオノマトペは変わりばえせず
フロマージュの皿は千人の舌に敵えど
先細りの果てに尻すぼみ
救いがほしけりゃ いわれのない約束が
絡む網の目をくぐれよ