第26話 レベル上げ
巨大スクリーンに流れた使い魔の卵の映像を見て、
「マジかよ、これ……」
ベビーのことを思い出し、俺は興奮を抑えきれずにいた。
もちろん、優勝して使い魔の卵を手に入れられたとしても、そこからベビーがまた生まれてくるなんてこと思ってはいない。
同じアイテム名でもそれは別個のアイテムなのだから。
だがそうだとしても、使い魔の卵を入手できる機会をみすみすのがすことなんて俺には出来ない。
なので、俺はそのダンジョン所有者限定バトルトーナメントなるものに参加することを早々と決意した。
俺は急いで家に帰ると、ネットでバトルトーナメントの検索をした。
そこで大会の日時や場所、細かな規則などを確かめた。
その結果知り得た情報が以下の通りである。
・本選開催日時は来月の第1土曜日。
・場所は群馬県の山奥。
・予選は本選の前日に行われる。
・本選のトーナメントに進出する人数は8名。
・スキルは使用可。
・武器、防具は持ち込み可。ただし薬草などの消耗品は不可。
・参加費は1000万円。
・参加資格はレベル100以上のダンジョン所有者。
・年齢、性別は問わない。
・戦闘不能状態になるか、ギブアップしたら負け。
・相手を死に至らしめた場合はもちろん失格。
・優勝賞金は1億円。
・優勝者への副賞は使い魔の卵。
「武器、防具、スキルは使用していいのか……だったら俺も武器とか防具を装備して参加するかな」
そう考えるも、俺は普段武器などは一切使ってはいない。
そのため武器や防具を手に入れるには、ダンジョンで新たに入手する必要がある。
「予選の開催は来月の第1金曜日ってことだよな。まだ一週間あるぞ」
俺はカレンダーを見ながらそうつぶやく。
そして、
「レベル上げも兼ねて、予選までの一週間はダンジョンに潜り続けるか」
今のレベルでも充分優勝は狙えるだろうが、念には念を入れて俺は指定期日ぎりぎりまでダンジョンでレベル上げをすることに決めた。
ついでにそこで武器や防具も手に入れることが出来れば、一石二鳥。そう考える。
「よし、そうと決まれば善は急げだ。早速ダンジョンへ向かおう!」
俺はバッグに食料を詰め込むと階段を下り、
「あ、母さん、俺これからダンジョン行ってくるからっ」
「えっ、今日は行かないって言ってなかった?」
「気が変わったのっ」
廊下にいた母さんに一言告げてから家を飛び出た。
そしてこのあと俺は、白金の大迷宮でゴールドメタルスライムを一週間狩り続けた。
その結果、俺のレベルは2632から3087へとさらに上がり、ステータスは俺自身気付かぬうちに、すでに人間の限界をはるかに超えるものとなっていたのだった。
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NAME:木崎賢吾
LV:3087
HP:5879/5879
MP:3400/3400
攻撃力:6147
防御力:5763
素早さ:5618
運:745826
スキル:幸運値上昇、獲得経験値増、緊急脱出、ホーリーエッジ、グラビティハント
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所持アイテム
・プラチナナックル 1
・修験者のローブ 1
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