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『超速爆速レベルアップ』 ~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~  作者: シオヤマ琴
第二章

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第16話 休日

公園内にあるダンジョン、白金の大迷宮がこの世界に現れてから一週間が経った。

俺は相変わらず、毎日ダンジョンに潜ってはモンスターを倒し、アイテムをゲットしていた。

ダンジョン内で手に入れたアイテムを売ったお金は総額で1億円の大台に到達間近だった。

そんな折、俺はいつものように自宅の自室でベビーとともに朝食を食べていると、テレビからこんなニュースが流れてきた。


『本日未明、都内の上里大学構内にて男性の遺体が発見されました』

「ん? 割と近いな」

『わぁっ! 人が死んでるみたいだよっ!』

とベビーがなぜか興奮した様子で言う。


「ちょっとベビー、静かにしてくれ」

上里大学には知り合いが何人か通っていたはずだ。

俺は少し気になり、テレビの音量を上げた。


『男性は神野義弘さん、61歳。上里大学の教授でした。ちなみにこの男性はダンジョンの所有者でもあり、かなりの資産家だということです。さらに……』

「へー、ダンジョン所有者かぁ」

『ねぇねぇマスター。そんなことより今日はダンジョンに潜るのは休みにして、どっかに遊びに行こうよ。おいら、この前テレビで遊園地っていうのを観て、そこに行ってみたいんだ~』

「うん? そうだなぁ……」

俺は数瞬考え、

「まあいいか。よし、じゃあ今日は遊園地に遊びに行くかっ」

『やったーっ!』

ベビーにも気晴らしは必要だろうと思い、ベビーの提案に乗ることに決めた。


「あ、でも人前では空を飛んだり、喋るのは無しだからな」

『は~い!』

わかっているのか、いないのか、ベビーはメロンパンを頬張りながら返事をした。

それから俺は身支度を済ませると、ベビーを連れて電車に乗り、隣県にある『夢の国ランド』へと向かった。



◆ ◆ ◆



「おおっ、すごいな!」

園内に入った俺は、思わず感嘆の声を漏らした。

平日だというのに、どこを見ても大勢の人で賑わっていたのだ。


『ここが遊園地かぁ! マスター、おいらわくわくが止まらないよ!』

「何から乗る? ベビーの好きなものでいいぞ」

『やったー! でもその前にまずは腹ごしらえがしたいなぁ』

「ははっ、わかったよ。じゃあとりあえず露店で何か買うか」

『うんっ』


はしゃいでいるベビーを腕に抱いたまま、俺は近くにあったフランクフルト売り場に向かう。

もちろんほかの人からはベビーがぬいぐるみだと思われるように俺は極力そう意識して振る舞う。

幸いにも遊園地内にはぬいぐるみを手にした若者が割と多くいたので、俺が悪目立ちすることもなさそうだった。



◆ ◆ ◆



『あー、楽しかったーっ!』


ベンチに腰を下ろしたベビーは声を大にする。

俺は周りの様子をうかがってから、

「そっか。それはよかった」

とベビーの頭をひと撫でした。


ベビーは初めての遊園地に終始ご機嫌だった。

『あれ乗りたい!』『次はあれがいい!』『マスター、今度はあっちだよ!』

夢中で遊園地内を散策しながら、目に入ったアトラクションを試していった。

それに付き合わされた俺はすっかり足が棒のようになっていたが、ベビーは心の底から喜んでいるようなのでまあ、よしとしよう。


結局俺たちは合計で8つものアトラクションを楽しんだ。

そして気付けば太陽は西の空に傾いていて、辺りをオレンジ色に染めていた。


「さてと、そろそろ帰るか。充分遊んだだろ」

俺は帰りの電車の時刻を確認しながら、隣に座るベビーに話しかける。

『うん。おいら大満足だよっ! マスター、今日は連れてきてくれてありがとね!』

「いいっていいって」

『ねぇ、マスター。また一緒に来ようね』

ベビーは俺を見上げそう言った。


「ああ。そうだな」

『えっへへ。マスター大好きっ』


こうして初めての遊園地体験は、ベビーにとって、そして、俺にとっても非常にかけがえのない大事な思い出となった。

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― 新着の感想 ―
[一言] そりゃ1人しか入れないんだから殺して奪おうとする奴も出てくるわな。
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