助けて, くだ, さい
私たちは、もちろん私も恐怖に満ちている。
もし私たちが遅すぎたのでは?
もしかするとこの惑星系に残ていた文明は
すでに滅亡したのではないだろうか。
そうでなければ、
果たして私たちと一緒に行けるだろうか。
「まもなく惑星系の内部に進入します」
しかし、無視することはできなかた。
この信号はこの数億年間一カ所で
絶えることなく出ていただけでなく、
解釈が合てたら絶対そのまま
見過ごせない内容だからだ。
(ワタシ イキテ マス。
タスケテ クダ サイ。)
奇妙な文章だが、
明らかな宇宙公用語で書かれた
救助信号だ。
この信号を初めて観測したとき
みんなが心配していた一つの変数は
もう送られてからあまりにも
古いという点だが、
幸いなことに信号は最近までも
引き続いていた。
私たちの努力がどうか無駄にならないように。
「ところで大将様、当初の予想より
恒星の大きさがはっきりと大きくなっています。
たった今計算結果が出ましたけど信号の位置は
生命体居住可能領域に
やっと掛かっているのです」
「どうしても私たちがここまで来た時間がいるからだ。
今まで待てきた彼らには
残念だが、私たちが遅すぎなくことを望むばかりだ。
目的地まであとどのくらいか?」
「もおすぐ到着します。 惑星系内部に進入して
信号もはっきり強くなりました」
「そうか」
でも生命体居住可能領域は
最低限の条件を全部入れた結果なのに
高等生命体がそんな所でも
果たして生きていられるのか。
「目的地到着です。
静止軌道に移行した後
惑星の画面を映します」
あの小さな惑星で
私たちが来るまでどれほど長く待ただろうか。
「静止軌道に到逹すれば探査人員はすぐさま
私について惑星に着陸する。 それまで
探査船、探査機、通信機材すべてを再び
完璧に点検できるように」
「はい!わかりました!」
私の装備もしかり点検しておかないと。
-----
「みんな準備できたか」
「はい!大將様!」
「今回の探査の目標は惑星に残ている生存者の
救助が最優先だ。電波感知を通じて
正確な救助信号の位置を把握し、
そこにいる人員を
できるだけ早く探査船に引き渡せばいい。
私たちが一番先に受けた信号は
出発して何億年も経た状態だから
最悪の状況では生存者がもういないかもしれない。
でもあきらめずに惑星全域をくまなく探すという
心構えで彼らを救い出さなければならない。
質問はあるか。
君、何か」
「はい、この惑星は宇宙相互保護規約に加入していない
野生銀河所属だけど、もしあっちで
敵対的行動を見せる時は即決射殺してもいいですか」
「絶対だめだ」
「理由を聞いてもいいですか」
たまにある、あんなやつも。 探査経験は多いが
本当の実戦経験は足りない奴。
熱情だけ一杯先んじている。
「 ごほん、諸君。よく聞いて。
今、私たちは単純に探査をするために来たのではない。
絶えず救助信号を送てきた者達を
脱出させるために来た一種の救助隊なんだ。
だから今回の探査で全ての知的生命体に対する射撃は
絶対不許可だ。
救助された人員は私たちが責任を持て
最寄りの難民惑星まで導くだろう。
分かるか」
「分かりました」
まだ顔に不満があるように見えるが
話は理解したようだな。
「大將様、私も質問してもいいですか」
「やれ」
「万一生存者数が
この宇宙船が手に負えないほど
多い場合はどうしますか。
私の知る限りでは信号は何億年以上
地道に続いてきたのに
たった一人がずっと送っているのは
絶対に無理ではないでしょうか」
「その時は教本通りに進める。
家族単位で最大限救助した後、
必要に応じて再度訪問する」
「もし難民惑星に通じるワープホールは
計画にありますか」
「ここは宇宙防疫条約がない、
野生の銀河だから。
むやみにワープホールで生命体を移動させることはできない。
私たちが救助した生存者も一人も欠かさず
徹底した感染調査を実施する予定だ」
「分かりました。ありがとうございます」
パチッ
「大将様、探査機発射準備完了です。
そちらが準備でき次第発射します」
「さあ、みんな私と一緒に最終装備点検後、出発する。
まず呼吸装備! 異常なし!」
「呼吸装備! 異常なし!」
-----
惑星に近づくほど、浅い重力が感じられる。
ところで遠くから見た時よりもこの惑星は…
荒れ果てている。
パチッ
「まもなく惑星の表面に着陸します!
万一の衝撃に備えてください!」
ズシッ
「みんな大丈夫か? 母船との通信人員は除き
残りは各自装備を取りまとめて外に集合!」
「集合!」
あわただしく動く船員たちより、
この惑星の姿があまりにも私の目を引く。
どうしてこんな所で生存しているんだろう。
一応私もそろそろ出かけなければ。
「ああ、よく聞こえるか。 もう一度言う。
今回の探査の優先目標は
救助信号を送た生存者の救出だ。
まず電波探知装置で正確な位置を把握した後、」
「おい、こんなところにまだ生きている生命体がいるの?」
「俺も知らん、思ったより状況がよくない」
実は私もあそこで
騒いでいる船員の言葉にある程度同意しているが、
それでも始める前にあきらめるわけにはいかない。
「そこ! 騒ぐな」
「はい、すみませんでした」
「ごほん、探知装備の準備はできたか」
「はい、一旦はこちらに設置した後、個人用装備を
別に支給してあげます」
「そうか。では、装備が設置されるまで
それぞれ3人ずつ組になて周辺の探査をする。
飛行燃料をあまり使わないようにしなさい」
「はい!わかりました!」
---
「この惑星、本当の土でいっぱいですね。 悪い意味で」
船員E-2544は、土に目が疲れたのか、空を眺めている。
「大将様は前にこんな惑星に来たことありますか?」
船員F-5132は相変わらず地平線の方を見ていますが
彼もE-2544と似ている様子だ。
過去、私が探査したいくつかの惑星が頭の中を通り過ぎる。
しかし、どれもここまでではない。
当然、私さえも今まで生命がいる所だけ
探査してきたから。生命のない惑星はただ
元素の巨大な塊であるだけだ。
死体にすぎない。
「いや、ない。 私もこんなに何もない惑星に
直接来たのは初めてだ。 まるで…監獄みたい」
空の上から可能な限り遠くまで眺めたが、
たまに目に見える岩山を除けば
どこにも目につく何かの痕跡が見えない。
この惑星は本当に何もないようだ。
「そう…監獄」
母星からはるかに離れた
こんな荒れ地惑星にもし閉じ込められてしまたら
一体どんな感じなのか想像もしたくない。
だから彼らも諦めずに
必死に救助信号を送てきたのだろう。
「大将様、装備準備が完了したそうです。 お帰りましょう」
「ああ、そうそう」
帰る途中にも誰かいることを願て
惑星の表面を見ていたけど
どこに行ても土ぼこりがばかりだ。
-----
「各組はこの電波探知機を持て
ここを基準にして決められた位置まで移動する。
惑星の反対側の位置である組が着いたら、
それぞれの位置で信号が一番強いところを
探査すればいい。 分かるか」
「はい!わかりました!」
「では、各自これを受け取て動こう。 地質探査人員は
教本通り惑星試料抽出を準備して」
「わかりました!」
諸方に飛んで行く船員の後ろ姿を追う
ふと地面を眺めた。 私が足を動かすたびに
固まる勢いもなく砕ける軟弱な土が
弱い風にも力なく吹き飛ばされた。
試料抽出したら地面が崩れるのではないか。
「G-6921、試料抽出は…
ここから少し離れた所でする。
もし、異常な地質活動が観測されれば、
作業を止めて直ちにみんなに連絡して」
「はい、わかりました」
パチッ
「大将様、反対側に今到着しました」
「よし、各自の位置で探索を始めろ」
ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピピッ
信号の根源地らしく大きな信号が後を絶たず
続いて画面に転送されていた。
「あの、大将様。今各組から送られてきた資料が
到着しましたが、これちょっと見てください」
「何か?」
これは私の専門ではないけど…
え…これはこちらで測定した資料で、
これらが各組から送した資料かな。
ところでこちらの資料と
五つの組が各送てきた資料が
私にはとても似て見える。
この中には惑星の反対側で送たものもあるはずなのに。
「これが何を意味しているのか説明してもらえるか」
画面から目を離せなかた
D-2351はその時、私の顔を見た。
「この惑星全域で同時に、誤差の範囲内で
完璧に同一の大きさの信号が繰り返されています」
https://blog.naver.com/mkwriter