第九話~もしかして~
そして俺達は本屋に着いた。「着きましたね!では入りましょうか。」「そうですね、行きましょう。」俺は緊張しながらも入店した。
「どこに行きます?あ、そういえば買いたい本があるって言ったましたね。」「はい。私、恋愛小説を読んでみようかな...と思っていたので、それがあるところに行っていいですか?」「恋愛小説ですか!?」「え、ええ。ちょっと気になってまして...」「あーいえいえ!少し意外だったのでつい驚いてしまって。」「そういう事ですか。私、本には自分には無いものを求めるので、ファンタジー小説とかが好きなんですけど恋愛小説も一緒で、私が経験した事ないので...」「そうなんですか!?彩花さん美人だから恋愛経験とかあるかと思ってました。」あっ!やべぇ!つい美人って言っちまった...!「っ...!び、美人なんて...そんな...私なんてそこまでですよ...と、とにかく行きましょう!」あ、俺死ぬな。うん。尊死だ。どうしよ。耐えられん。こんなに照れた顔されると...ああ!!やっぱ美しいわ...そしてなおかつ可愛いわ...やばいなぁ...俺耐えられねえ...発狂すっかも...「恋愛...ここですね。さあ、行きましょう。」くだらない事を俺が考えている途中で彩花さんが言った。「そ、そうっスね!」そして恋愛小説のコーナーに入ったとき、俺はふと気になって「そういえば恋愛小説と言っても色々ジャンルがありますけど彩花さんってどんなのを読むんですか?」「ジャンル...ですか...?」「はい。あのー学園系とかそんな感じの...」「あーそういう事ですか。そうですね、特にありませんかね。とりあえず気になったものを読んでみたいので。」「なるほどです!すみません変な質問して。」「いえいえ。大丈夫ですよ。」そう言って彩花さんはニコッと笑った。
その後彩花さんは本を買い、他の所も少しまわって、駅前に戻る途中近くの公園によった。「今日はありがとうございました。お陰様で沢山本を買えました。」「いえいえ!このくらいなら全然大丈夫です!他にも俺に出来る事があったら何でも言ってくださいね!何でも頑張りますから!」「ええ。ありがとうございます。」「しかし本当に沢山買いましたね。」「はい、欲しい物が沢山あったので...」「そうですね、良い事と思いますよ。」そうして俺達は公園のベンチに座ると彩花さんが「あ、あの...悠斗さん...ちょっといいですか...?」と言った。俺はドキッとした。まず、彩花さんから名前で呼ばれた事。そして何かを言いたそうだからだ。「な、なんでしょうか。」と俺は少し声を張って応える。「また今度一緒に出かけてくれませんか...?その...一人では不安なので...」まじか...え?彩花さんからのお誘い...?これは正しくデートのお誘いなのでは!?はっ!良くない良くない深く考えるな。この考え方はあのストーカー野郎と同じだ。彩花さんは純粋に俺を誘ってくれてるんだ。「はい!全然大丈夫ですよ!」「良かった、ありがとうございます。あ、でしたら連絡が取れた方が良いですよね。私のLINE教えましょうか?」はわぁ!!!あ、変な声でた。心の中だけど。てかちょっとまて。連絡先の交換?何これ。今日何もかもが上手くいきすぎてないか?「もちろん良いですよ!ありがとうございます!」そうして俺はLINEの交換に成功した。
そして駅前に着き、「今日はありがとうございました。では私はこれで...」「こちらこそありがとうございました!ではまた明日。店でお待ちしてます!さようなら〜!」こうして俺達のショッピングは終わった。
「まだ六時か...店に行けるな。行ってこよう!」俺は店へと走った。(カランカラン)「こんばんはー!!」と勢いよく入ると「あ、あれ?お客いないな...」「おお。おかえり。どうだったかい?彩花さんとのお散歩は。」マスターだ。良かった特に変わった事はなかったようだ。「はい!とっても楽しかったです!マスターのお陰ですありがとうございました!!」「いやいや、いいんだよ。楽しかったのなら良かったさ。」「よっ!お疲れさん。案外はええじゃねえか。」「聡...ありがとな!お前にも迷惑かけた!」「気にすんなって、俺も楽しかったしよ。マスターや吉村さんは優しいし、お客さんもいい人ばっかだった!」良かった。聡は楽しかったようだな。「あ、そうそう。今日ショッピングモールで夏美と会ったんだけどよ...」そうして俺は聡に夏美と彰くんの事を話した。「そうか...ついに夏美にも彼氏か...いい事だ!おめでてえな!今度ここでパーティーでもするか!」「ははっ!そうだな!マスターに相談しとくよ。」俺達は楽しく話した。
こうして少し勤務もして、一日を終えた。色々あったが本当に楽しかった。幸せな日だった。
それなのにまた悲劇が訪れる...




