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第七話~チャンス到来~

俺は店の事を必死に考えていた。しかし全くと言っていいほどアイディアが浮かばない。しかも俺はこんな時でも彩花さんの事を考えてしまう。店のが心配なのに俺は自分の事でいっぱいなのか!なんて自分を責めていると、いつの間にか三時を過ぎていて彩花さんが来る時間帯だ。(カランカラン)と音が鳴り「こんにちは。」と彩花さんが入って来る。「こんにちは〜!」と俺は言うが、実際は気持ちは暗い。「いつものやつ、用意するね。」「はい。ありがとうございます。」そう言うと彩花さんはいつもの席に座る。「それにしても何かあったんですか?最近元気ないようですが。」「あれ?バレちゃってました?」「やっぱり。」そう言うと彩花さんは無邪気な笑顔で微笑んだ。するとまた俺は見とれてしまう。はっ!と正気に戻ると「あちゃー彩花さん上手ですね。」「うふふっ。磯宮さん単純ですもの。」「あはは...そうかな...?」「それで何があったんですか?もし差し支えなければ言ってください。」「え、ええ...良いのかな...?」そう言ってマスターの方を見るとマスターはこくりと頷いた。良いって事なのかな?「えっとですね、実は...」と俺は全てを話した。この店の危機を、古川達の事を。すると彩花さんは「そんな...そうだったんですね。なんかすみません...やっぱり私の...」「いえ!違いますよ!前も言いましたけど全然気にしないでください!俺達は全く彩花さんを恨んだりしてませんから!むしろそれでも来てくれているんですから嬉しいですよ!」「そ、そうですよね...私が暗くなっては皆さんがもっと暗くなってしまいますよね。すみませんでした。」「いえいえ!謝らなくても良いんですよ。彩花さんは深く思いすぎですよ。俺達で必ずこの店を守ります。だから心配しないでください!」「分かりました。あ!そうだ。磯宮さん。」「え?は、はい。」「少し気分転換でもいかがですか?買い物がてら散歩とか。」「散歩...ですか。」「ええ。あ、なんでしたら私も御一緒しましょうか?」「え!?彩花さんと一緒にですか!?」「は、はい。もしかしてやっぱり女性と二人は嫌でしたか...?」「い、いえ!そんな事ありません!めちゃくちゃ嬉しいです!」「そうですか、良かったです。」そしてまた彩花さんは微笑んだ。やばい。俺は死ぬのか...?ああ...そうだろうな...もしくは夢か...「磯宮さん?どうかしたんですか?」「はっ!いえ!なんでもありません!ありがとうございます!感激ッス!」「だとするといつが良いですかね...?明日はちょうど日曜ですが、このお店は確か明日もありますよね...?」あ、確かにこの店年中無休だ...あああああああああああ!!!無念!しかしこの店にも恩があるし...ああ!どうしよう...!と悩んでいるとマスターが「ちょっとおいで。」と呼んでいる。「は、はい!ちょっと待っていてくださいね!」彩花さんにそう言うと俺はマスターの所へ行った。「明日お店休んでいいから行っておいで。」「え!?」マスターは俺のために明日俺が休んでもいいと言ってくれているのだ。「い、いや...でも...」「いいから、大丈夫さ。明日は私と吉村くんで頑張るから。」「しかし...俺の勝手で迷惑かけるのは...」「せっかくのチャンスなんだろう?だったら男らしく行ってくるんだ。私達は大丈夫さ。」「ありがとうございます...!本当に感謝します!」「ああ。楽しんで行っておいで。」俺は涙がこぼれそうだった。マスターの気持ちを無駄にするわけにはいかない!絶対に!「分かりましました!ありがとうございます!」そして俺は彩花さんに明日行ける事を伝えると午前十時に駅前で待ち合わせをした。ああ...!幸せだぁぁぁぁ!!!その後彩花さんは帰って行った。「それではまた明日。」そう言って...「ありがとうございました。マスター!」「ああ。気をつけてね。応援しているよ。」「分かりました!しかしこのままだと俺が申し訳ないんで良い案があります...!」



「で、俺に明日この店を手伝えと...。」俺は一か八か聡に頼んだ。「ああ。そうなんだ頼む!どうせお前明日日曜なんだし暇だろ?」「ま、確かに暇っちゃあ暇だが。」「だったら頼む!」「でもなぁ俺にも俺の用事ってのが...」「五千円。」「ふっ...仕方ねえ引き受けてやるか...!」「ありがとな!聡!」「まっ!親友の頼みとあっちゃあ断れねえからな!」全く...調子のいいやつだ。でも良いやつだからな。感謝だぜ!

そして俺は聡に簡単に店の説明をした。「まあ後は明日マスターが説明してくれると思うからその時頼むな!」「おう!わかったぜ!楽しんで来いよデート!」「ぶっ!ちょっ!な、なんでお前が知ってんだよ!」「あのなぁ...何年の付き合いと思ってんだ?お前に好きなやつがいる事くらい前から分かってたよ。んで、必死に明日休みたがるってんならそりゃあなんかいい事があったんだろうなーって思ってよ。そしたらデートしかないかな...?とな。」「ははっ...!ったく...聡にはかなわねえや!」「楽しんで来いよなー。俺が代わってやるんだからよ。」「ああ!ありがとな!」

そして俺は家に帰り明日を今か今かと待ちわびた。明日が来るのを...

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