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第十三話~ありがとうございます~

「署長、指示通り磯宮悠斗を連れて来ました。」すると扉の向こうから声がした。「分かった。入りたまえ。」「はっ。承知しました。失礼します。」そう言って俺を連れて来た看守長は扉を開けた。すると部屋の奥に一人の男が座っていた。「よく来てくれた。私が署長の黒田慶三だ。」うお...迫力あるな...流石署長なだけあるな。「はい。こんにちは...しかし何故俺に用があるんですか?」「ああその事についてだが、看守長。少し席を外してくれないか?」「はっ。承知しました。」そう言って看守長は席を外した。「さて、少し私の話を聞いてくれ。」「は、話ですか?」「ああ。数分で良いんだ。いいかね?」うーん。まあ、話だけならいいか。「分かりました。」「ありがとう。私はね、小説が好きなんだ。こう見えて私は特に学園モノが大好きでね。このような身なりだから充実した学園生活をおくれなかったもので楽しくてね。自分になかったものを得れるんだよ。」ん?自分にないものを本で得る。か、どこかで聞いた事あるような...まあいいか。「なるほど...確かに意外です。なんかバトル系とか異世界モノとか読んでそうですから。」「はっはっはっ!そうかそうか。やはりそう見えるか!」「あ、すみません。気に触りましたか?」「いやいや、大丈夫さ。正直な男は私は好きだよ。」「ありがとうございます。でも何で俺にこんな話を?」「ん?それは君が本が好きだと聞いたからね。だから最後に話したかったんだ。」...ん?「え?さ、最後って...」「ああ、そうだった。言ってなかったね。すまないすまない。実はね君に保釈金が払われたから君は釈放だ。」しゃ、釈放...!?「ほんとですか!?それって!」「本当だとも。弁護士を通して大塚貴之さんが払ってくれたんだ。」まっマスターが!?「さて、ありがとうね。楽しかったよ。では最後におすすめの小説家さんを教えよう。」「あ、はい。ありがとうございます。」「荒木坂孔明という方だよ。」「荒木坂...孔明...?」そう言えば聞いた事がある。去年からずっと売り上げNo.1の小説を書いている人だ。「あー、分かりました!知ってますよ!めちゃくちゃ有名な人じゃないですか!まあ、本は読んだ事ないですけど...」「そうかそうか。だったら一度読んでみるといい。きっとためになるよ。」「分かりました。ありがとうございます!!」「では達者でな。もう二度とこちらには来ないようにするんだよ。」「ありがとうございます!本当にお世話になりました!!」

こうして俺は無事、釈放され帰って来た。俺は一目散に店へ向かった。俺は何よりマスターにお礼が言いたかった。今の俺は上手い飯を食べる事、聡や夏美に会う事、彩花さんと会う事、そんな事は正直どうでもよかった。ただただマスターにお礼が言いたかった。まだ朝早かったが走った。全力で。

そうして店に着いた。そして俺は勢いよく扉を開けた。




「おはようございます!!!」



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