第十話~またやってしまった~
彩花さんとのデート...もとい買い物に行ってから一週間経った。あれから嬉しい事に店の客足も少しづつだが増えてきている。なんて事を考えている昼だった。そんな時に(カランカラン)と音がなった。「いらっしゃいませー!」「失礼。」そう言って入って来たのは一ノ瀬だ。「またお前か何しに来た!」「おやぁ、この店の定員は客に暴言を吐くのですかぁ?」「古川ぁ...!お前もか!」「顔が怖いですよ、私はオーナーに用があるんですどいて貰えませんかね?」「この...!」するとマスターが「何度来ても私の答えは同じだ。売らんと言ったら売らん。」「おやおや、随分と強気ですね。私は結構時間をあげたのですがそれでもですか、しかしこの店も大変でしたねえ...」「何がだ。」「何って、貴方の暴力事件ですよ。あれから客足が減ってたんでしょ?」こいつ、何で知ってんだ。俺の動画は見る事が出来たから知ってるのは分かる。だが何故お客が減っていた事まで知ってんだ?「貴方には関係ない事だ。とにかくお帰りください。」「やれやれ、頑固ですねぇ...まっいいですよ。しかし工事は終わりに近づいているのでねぇ急がなければならないので、また来ますからまたその時に...」「では社長行きましょう。」そうして古川達は帰った。「またあいつら来たの?懲りないわね。」奥から朱里さんも出てきた。「やれやれ、駅前のショッピングモールもだいぶ進んでいた。早く諦めさせないといけないな。」「大丈夫です!俺達ならこの店を守りきれます!」「ははっそうだね。頑張ろうじゃないか。」「はい!」俺達は元気よく返事した。
それから少し経って彩花さんが来た。そうして俺は彩花さんと話していた。そんな時だった、(カランカラン)「いらっしゃいま...」「ひっ...」「お久しぶりぃ〜」来たのは小野だった。「何しに来た...」「はっはっはっ!!おいおい俺が来た理由は一つだぜ。お前に取られた物を取り返しに来たんだよ!」「俺が取った?」「そうだよ!彩花ぁ!!!」なっ!こいつやっぱ諦めてなかったのかよ!「いつから俺以外の男と出掛けるようになったんだよぉ、俺のとこに来いよぉ。」「何でですか、それに私は貴方と出掛けた事なんてありませんよ...」「んな事はどうでもいい!!とにかく俺以外の男と居るのは気に食わねぇ!さっさと離れろ!」こいつ、なんて勝手な!「おい君、いい加減にしたまえ。騒ぐなら帰ってもらうよ。」「知るか!この前は帰ったが今日は何が何でも彩花を貰う!」「こ、怖いわね...」あ、あの先輩も怖がってる。ここは先輩と彩花さんには逃げてもらった方が良いかもしれないな。「マスター、すみません。私裏口から出て誰か呼んできます!」「ああ、任せたよ。私達はなるべく彼を怒らせないようにしておくから。」「わかりました!」そう言って先輩は外に行った。あら、俺の作戦とは違う展開になったがとりあえず先輩に任せておけば大丈夫か。(カランカラン)「こんにちは〜、って!何この状況?」なっ夏美!?おいおいなんてタイミングで来るんだよこいつは!「何で来たんだよ!よりによってこんな時に!」「失礼ね!店の前を通りかかったら騒がしかったから何かあったのかと思って心配になったから来たのよ。」あーその優しさ今じゃない...!「とにかく彩花!!お前は俺の物になるしかないんだよ!!いいか!お前は俺の物だ!俺の所有物なんだよ!!」「てめぇぇぇ!!いい加減にしやがれ!!!」ハッとなった。またやってしまうと思った。だが遅かった。俺の拳は既に小野の顔にヒットしていた。しかもこれまでにない程の威力だった。「いってぇぇえ!この野郎!」小野は殴りかかって来た。「待ちなさいよ!!あんた、今の言葉最低よ。所有物ですって?ふざけるのも大概にしなさい!」あ、やべぇ夏美がキレた。「うるせえぇぇ!関係ない奴は引っ込んでろ!!」「なんですって?」夏美はそう言った後すぐさま小野の顎を蹴り上げた。「っ...はっ!」「あんたみたいなのをこの世界ではゴミって言うのよ!」夏美の拳が小野の腹に直撃する。「あ、あの、悠斗さん、夏美さんって...」「あー、あいつ空手六段なんですよ。学生の頃ですけど。やっぱあいつ腕落ちてねえな...」俺はゾクッとした。「いい?今の私の攻撃は全世界の女性の分と思いなさい!さっきの発言はそれ程酷い事なんだから!」あーららあいつ伸びてら。(カランカラン)そんな時勢いよく扉が開いた。「おらぁ!どこだ!クソ野郎は!」聡だ。「ってあれ?倒れてる?」「ああ、お前のお探しの奴はそこで死んでる。」「失礼ね、死ぬまでやってないわよ。」「当たり前だ。ま、助かったぜ。ありがとな夏美。」「別にお礼なんていらないわよ。」「おいおい、せっかく俺の見せ場だったのによー。」と聡は残念そうに言った。「しかし何で聡が?」「誰か頼れる人が居ないかと思って探してたんだけど中々見つからなくて、それで一回店の方に戻って来たら店の前に聡君が居たから事情を話してね、」「そ!それで俺が少し武装して飛び込んだらこの状況だったってわけよ。」「武装って少し大きな木の枝を持ってるだけじゃない。」「まあまあ、とにかく助かった。ありがとうな。二人とも。」「良いってことよ!」「あんたは何もしてないじゃない。あと悠斗、気にしないでいいわよ。別に私がしたくてした事なんだから。」頼れる友を持って俺は嬉しく思った。改めて友を有難く、そして嬉しく思った。
そしてその後マスターが呼んだ警察が来て小野弘樹は連行された。




