魔物の支配する世界
この話を読んでくださりありがとうございます。
この話は基本、別に書いている作品の筆が進まないときに書く作品のため1話1話がとても短いです。
ご了承ください。
※サイト内で読みやすい様に、普通ではない書き方をしています。
※プロローグを追加しました。
追記>>この話が面白くなってくるのは6話からです
世界は魔物に支配されていた。
しかしこれは、魔物が軍隊を組織し侵略した結果ではない。
ただ、弱肉強食に則った生存競争の結果だった。
人類は、大昔に生存競争に負けた。
しかし、そのまま人類は絶滅してしまったわけではない。
世界の各地に巨大な町を建築した。
高い壁と、巨大な結界に守られたその町は、人類にとって安息の地となった。
そこを、人々は<壁の町>と呼んだ。
<壁の町>は魔法の門である<ゲート>で繋がり、自由に行き来ができた。
壁の中で安息を得た人類は、その中で長く生活を続けることになる。
その長い年月の間で、人類は戦う術を失う。
魔物は、決して人類で敵うことのない存在となった。
しかし、それは関係のないことだ。
魔物は、町の中には入ってこれないのだから。
そこから、また長い年月が経過する。
現在、人類は決して敵うことのない魔物に怯えつつも、魔物が決して入ることができない町の中で、安心して生活している。
文化は発展し、生活は向上した。
人類は町での生活で満足していた。
しかし、そうではない者もいた。
冒険者、と呼ばれる者たちがいる。
彼らは例外なく、外の世界に憧れる者たち。
そして、魔物が世界に蔓延ることを良しとしない者たちだった。
彼らは犠牲を出しつつも、いくつもの町で実験と観察を繰り返し、
遂には、人類でも対抗できる魔物が、周囲に生息している町を発見する。
冒険者たちはその町に集まり、町の外へと進出していくことになる。
それは、非常に危険なことだった。
死と隣り合わせのことだった。
しかし、成功すれば栄華が約束されてもいた。
冒険者にしか見ることができない、外の景色というものもあった。
それらに憧れた者たちは、冒険者を目指す。
自らの掲げた目標を夢見て。
お読みいただきありがとうございます。
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