第74話! 第一王子成人式典 朝
何故かミア達とはあまりいちゃつけてなかったのに、王族女性とはいちゃつきまくることになってしまっている。これも全て更生を終えるのが遅かったせい!
不殺主人公ではないので、まあ次次回あたりでは普通に殺してそうだけど。
では、お楽しみ頂けると幸いです。
俺がリーゼとルーゼのふたりに、将来手を出すだろうなと言って、ルドがぶち切れてから30分くらいが経ち、なんとか落ち着かせた。
「……な? だから落ち着けよ」
近衛のキリーさんがルドをなんとか落ち着かせてくれた。
なぜ俺がキリーのことをさん付けしているか? お義父さんになることがほぼ決定していて、認めてくれたのなら、敬わなければならないと思った。
「だかな、そうい」
「貴方……もういいわよね?」
レーミアさんが青筋立てて、ルドが剣を握っている手を思いっきり握っている。ゴキとかなってるけど大丈夫かな?
「……あ、まあいい。恋愛結婚させてやりたかったから別にいいが、俺はまだ認めないからな!」
さっき握られた手と逆の手で持たれた剣をこちらに突きつけて言い放つ涙目な皇帝様、哀れなり。
「じっくりやっていくからいいよ。で、この前の顔合わせの時に説明するはずだった、今日の日程とか……いや、俺がやるべき事を教えてくれ。お偉いさん達の話は聞き流すから、そういう日程はいらん」
言う必要が無いだろうけど、あえて言っておく。
「えっとね、昼前まではルーゼちゃんの部屋でお話でもしておいて。他の国の人達も出入りするから、もしもがあったら大変なの。で、北にある王国の王子がルーゼちゃんのことが好きだから」
「あのくそ王子は俺のルーゼにちょっかいを掛けてくるわ、人形姫を貰ってやるという言葉を出したことがある時点で、ありえん! なら、カズシの方がましだ」
ルーゼは心が死んでから、公の場に1度だけでなければいけない時があり、その時についたあだ名が人形姫らしい。
王国の王子の話題が出た途端に、ルドは顔を歪ませて他国の王子の悪口をぐちぐち言っている。それをレイアさんは気にせずに、
「ルドは無視して続けるわね。で、その王子とかも色々してくるだろうけど、変に手を出されない限り放置でお願い。昼前から式典が始まるから、屋根空き馬車でルーゼちゃんとキリツちゃんと一緒に馬車に乗って、王都の貴族街と職人街の間の道を回るから、その間に何かないかを確認してね。その後はお茶会とかやるから、ついて行ってあげて。ルーゼちゃんは今まで出れなかったから」
この王都は丸の形をしていて、上から見ると四重丸になっている。円の線は壁になっていて、内側の丸の中から王城、貴族街、職人街、市民街となっている。
「了解した。あとリーゼのことも遠目から守るから……お茶会に出すお菓子は決まっているのか?」
「ええ、決まってるよ! この国の伝統的なお菓子を出すはずだけど…………ケーキ? ケーキ!?」
「え、ええ。落ち着いてくれ。ケーキを出せますけどどうします?」
「うーん、……確かカズシさんはルシファーを手中に収めて、洋菓子店を出すのですよね? 申請が上がっていました。そこからの献上品として頂いても宜しいですか?」
キリーさんが資料をめくりながら聞いてきた。近衛兵なのに事務もできるのか。
「逆にいいんですか? 後、貴族向けの店は式典後の予定なんですけど」
もし、そこで洋菓子店として出してしまうと、貴族の野郎どもがこぞって、市民向けの方に行ってしまう。式典二日目に市民向け店がオープンするんだから。
「場所は抑えてありますよね? なら、こちらで店員を貸し出しますので、市民向けの二日目と合わせてオープンして頂けますか?」
何その無茶ぶり。厨房スタッフは幹部のライオン獣人フォルフ率いる、厨房一軍はまだ数がいない。二軍はまだ客にだしたくない出来。まあ、この世界の人になら余裕だろうけど、そこはこだわりたい。
フォルフだけを貴族向けに行かせて、後は市民向けなら市民向けの方が稼働しないということはないだろう。
『私がやってあげる。ミアは使わなくていい』
『まじで? お菓子関係は食べることがあっても作ることはしないと言っていたスラリンが? てか、スラリンは料理できるの?』
スラリンが手伝ってくれるなら、分体でいくらでも対応できる。でも、料理関係は食べ専って宣言してたはずだけど。
『確かに私は食べる専門だけど、それはカズシやファベログ、ミアが作ってくれるなら。仕事としてなら作ってもいい』
『頼んでいい?』
『カズシが更生したから御褒美』
更生? 何が? 思っても、これ以上は答えてくれないようだ。
「考えた結果、いけますね。賃金はどれくらいなんですか?」
多分よこしてくれるのは、メイド部隊とかだろうけど、高すぎると困る。払えるだろうけど、ルシファーの事はルシファー内で回して欲しいからな。
「これくらいですね」
と言って大体の見積もりを渡してくれた。この騎士有能すぎるだろう。文官やった方がいいんじゃない?
見てみたところ、俺がルシファーの皆に払っている給料よりも低いようだ。6割ほど高くすれば、ルシファーのお給金だな。フォルフだと3倍くらい払ってる。
ちなみにフォルフはチーズケーキの新たな発想のために、他のケーキもあらかた作れるようになった。有能。
「こんだけでいいんですか? ルシファーなら1.5倍出してますよ?」
なんて言うと、キリーさんはは? って顔で口をポカーンとしていて、ほかもそんな感じ。
「えー? 本当に? カズシ君はどうやってそんなに稼いでいるの? だって、カズシがルシファーのトップになってから、まだ稼げるだけの時間はなかったよね? ということは、組織のお金を放出したか、カズシ君のマネーだよね?」
「もちろん俺の金ですよ? 俺が武器を作って売りました。それに竜とかを倒して売れば、金なんて割と簡単に稼げますよ。ほかの人にはやれとは言えませんが」
俺が円卓のふたり経由で円卓に武器を卸した。アーサーやガウェインなどの円卓といえばこの人たち! って人達は特有の武器を持っているけど、その下の人達はそこまで凄い武器を発見できていないらしい。
聖剣や聖剣並のミスリル武器はあまりないからね。それで俺が魔法で練習で作った奴が、割と優秀らしくて、売り払った。
その後はスラリンに任せて、各地で売られたはず。さらに、スラリンが色々なところで金儲けをしてくれているし、龍の一匹でも狩れば金なんてすぐに用意できる。
「まーねー……龍の骨と内蔵少しだけ分けて欲しいな?」
ルクソルーぜの親、アミレイアに上目遣いでお願いされた。人妻のそんな攻撃………………美人の上目遣いには勝てなかったよ。
「研究所に転移させておきました」
「やった! ルーゼちゃんをよろしくね!」
と言って、ダッシュで部屋を出ていった。今から研究なんてする時間ないと思うんだけどな。
「ま、まあなんだ。ほどほどに払ってあげて欲しい。無理言って開かせるけど、無償で貸し出すわけにもいかないし、でもお茶会に出せればその次の日には、貴族がこぞってくるから儲けまくってくれ」
キリーさんはそう言って、また事務作業に手を向けだした。
「ルドがまだぶつくさ言っているけど、基本的にルーゼに引っ付いて、守ってくれればいいから。で、もし他のところで人が死にそうな何かがあったら呼んでもいいかしら? 貴方の回復魔法に頼らなければならない場面が多分来ると思うの」
多分来る? リーゼを城から出して、組織に依頼した内側の人間はまだ見つかってないのか。
「その件も了解した。では、ルーゼの護衛のために部屋前で待機させてもらう」
「よろしくね。私達の子供を守ってあげて」
一礼して、部屋を出た。
お疲れ様でした。
人妻でも、美人エルフの上目遣いには勝てないと思う。
ちなみに、キリツが責任うんぬん言っていましたが、口癖のように発した言葉のため、キリツ自身はあまり覚えてません。
次回、眠り姫?




