表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神と夫婦になるために  作者: たつ
5章 帝都にて
94/237

第73話! 第一皇子成人式典初日早朝

注意! カズシ君は変なことをしまくってますが、表向きはとっても素行がいい奴に見えています。


王族とかはレイアには人間的に好かれているし(魔法を教えてくれるから)、ルドにも好かれている(Sランクなのに指導ができるから)。


では、お楽しみ頂けると幸いです。

 フランにマッサージとかしてたら、0時過ぎてたけど適当に寝て、現在3時。


 国の者以外の城に入れる回数を減らすためとかで、説明は顔合わせの時に行うはずだった。


 そう、顔合わせの時に行うはずだったけど、ケーキ試食会と化してしまったため、早く行くことになった。本当なら5時なのに、4時とか一時間の睡眠は大事だよ?


 まあ、俺は寝る必要はないんですけどね。夜は元気100倍ですし。


 そういえば、ルーゼ、リーゼとキリツには、俺が話しかけてなくても、そちらから俺に念話で話しかける事が出来ることを教えてあるけど、ルド、レイア、レーミアには教えてないな。


 一応親しくなったし、死なれると目覚めが悪くなるのと、二人が悲しむからなんかあった時のために教えておいた方がいいかな? もう一つの理由てをだすよていもあるけど。


 マップで見てみると、ルドの部屋にキリーとふたりでいるようだ。式典だからこの時間からやることやってるんだろうな。大変だね。


『キリーと二人のようだけど、今そっちに行ってもいいか?』


『……あのよカズシ。毎回思ってたんだが、この城には透視で見られないように結界を張っているのに、何でそんなふうにわかるんだ?』


 神謹製のマップ機能だからです! なんてまだ言えないよな。でも、魔法でも見れると思うよ? 結界魔法と透視と光魔法とかを組み合わせて、無理矢理になるけど。宮廷レベルの魔法使いでも魔力消費はお察しレベルだけどね。


『神のみぞ知る。で、行ってもいいですか? 俺と親しくなった人が死ぬのは目覚めが悪いんで、力の一つを教えようと思うんだけど……ルド、レーミア、レイア、キリーにだけですよ? 他の人は会ってないし、ルーゼとリーゼとキリツにはもう教えてある』


『……教える気がないんだな。分かった、きてくれ。レーミアとレイアを呼べばいいんだな?』


『ああ、よろしく。俺以外に使える奴がいないから、原因を探らなくても大丈夫だよっ』


 転移して、ルドのいる部屋に来た。


「と、おはよう!」


「おはようございます。カズシ殿」


「おはようカズシ……あー、レーミアは至急俺の部屋に来てくれ……レイアは至急俺の部屋に来てくれ」


 キリーさんは机に座って、書類の手伝いをしていて、俺の方を見向きもしない。ルドは蓄音機のような物のスイッチを押して、呼び出しをしている。


「主要な部屋に声が届くような魔道具なのか?」


「君の念話と比べてしまうとお粗末だけど、最近開発されたものだね。レイアが開発してくれた会話機という物なんだ」


 レイアは魔法バカと聞いてたけど、どちらかというと魔道具バカなのかな? 俺が念話の魔法の原理と無詠唱の原理を教えたから、何年かすれば固定電話のような物もできるかもね。


 あと、俺が教えた技術を周りがその技術の域にまで達していない時に、この国からの侵略戦争で使ったら、滅ぼすって脅している。報復とかなら別にいいんだけど、目覚めの悪さの問題……まあ、身内とその身内が被害に遭わなければ、関係ないんだが。



 身内の数が増えていて、身内の身内の数が酷いことになってることに気がついていないカズシ。



 少しするとレーミアとレイアが到着した。


「フウちゃ……カズシ君おはよう!」


「カズシさんおはよう」


 前者がレイアね。男の姿なんだから、フウと呼ぼうとするなよ。


「レーミアさんもレイアもおはよう。まず、俺が何処からかいきなり現れることが出来るのは知っているよね?」


「ああ、ここのメンバーとガンスならいいって言ってくれたから、情報交換をした。ガンスはまだなにか秘密にしているようだが」


 魔法の【炎狐】とか、空間を歪めて屋敷に湖を作っていることとかは隠しているんだろうね。前者はやばい。頭が逝ってたりしない限り使いたくないよね。


「ならいい。で、念話も知ってるよね?」


「頭の中に直接語りかけてくる魔法だったわよね?」


「あ! カズシ。空中の魔力を伝って何かを伝えるっていう機構が出来たわよ! 30cmくらいの距離だけど」


 早すぎ! ここの世界の天才とかいう奴らは頭おかしいだろ。


 天才といえば、ミアには同じだけの身体スペックでの魔法なしの模擬戦は、もう勝てません。マジで泣きそうになった。お、俺は魔法使い寄りですし……。


 綺麗に戻ってくる刃のブーメラン4本に短剣2本、片手剣1本を背負っていて、足技の威力を上げるために靴にも細工があり、踵にはワイヤーが付いていて、その先にはナイフがついている。


 ブーメランを短剣を持ちながら投げ、短剣と足で戦い、踵についているワイヤーナイフを遠心力を使って、当ててくる。


 しかも、いつもは持ってないけど、大剣や馬上槍のような大きな槍、毒などの補助なども完璧にマスターしてるからね。ワイバーンの肉を俺に出すために、大剣を背負っていった時はびっくりした。


 はっきりいって頭がおかしい。全力モードは風魔法がないと、無理な動きが出るらしいけど、強いしなかなかにカッコよかった。踊っているように見えるけど、その範囲内に入ると普通なら細切れにされるだろうな。


 近接は魔法の補助ですし……負け惜しみではない。決してない。


 話がズレた。念話の話を伝えないと。


『ここにいる全員に聞こえるようにしているが、聞こえてるよな?』


『はい! やっぱり凄いですよね。教えて欲しいけど、流石にダメだって言うし、イジメですよ?』


 いじめじゃないです。


『ふむ、これがあれば乱戦時の指揮も相当楽になるだろうな』


『不思議な感覚だね』


 今回は個人回線を4本繋げたような状態だけど、レイアがうるせえ。キリーは軍での使用法について考えている。レーミアは単純に驚いている。


「この念話は俺が話しかけなくても、俺に伝えたいことを強く意識してくれれば、発動するようになっているから、何かあったら呼んでくれても構わない。リーゼとルーゼには手を出す気だし、お義父さんとお義母さん方が死ぬのは良くないからな」


 好かれていて、向こうもこういう事を考えているから、きっと将来手を出す。その時のために何度も事前に言っておきましょうね。王族だとしても知らん。


「私達が家族になるの? とってもいいと思うわ! 家族になったら、色んな魔法を教えてくれるだろうし!」


 レイアは好感触。


「王族ふたりを妻に迎えるなんてことは今までになかったことだが、次代の子達は何人もいるから、問題ないだろう。ガンスが言っていたカズシ殿の戦力が本当なら、城が買えるくらいお釣りがくる」


 キリーは損得勘定で考えている。


「リーゼも子供を産めば、おとなしくなると思うし、悪くないんじゃない? 私だって、結婚するまでは冒険者として弾けていたわけだし」


 女性陣は好感触だね。でもね、ルドがやばい。


「訓練場に行こうぜ……久しぶりにキレちまったよ。俺の可愛い娘達と仲良くするのはいい! だがな、嫁には出さんぞ! 政略結婚だって絶対にしないし、させない! 俺の娘達はこの城で幸せに暮らすんだ!」


 立て掛けてあった剣を抜いて、何度も切りつけてきている。目がマジだわ。真面目な顔つきよりもさらに厳つくなっている。首置いてけを連呼しそう。


「手刀で受け流される程度の腕じゃ、まだまだ俺を傷つけることは出来ませんよ? 皇帝様」


「チョエエエエエ」


 精霊魔法まで使って攻撃してきているけど、


『精霊さん達は俺の魔力をたっぷり吸っていいから、おとなしくしていてね?』


 辺りにいる自意識のない精霊を使役していたので、その使役している精霊を乗っ取って、支配下に置いた。


「おお、カズシさんの魔力は精霊たちが凄く好んでいることがわかる芸当ですね……私の魔力にも見向きもしないわ」


「クソ! 我は望む! 古より途切れることなく、あけ続ける風よ! 命の循環に携わる水よ! …………」


 詠唱をし始めた。なんか長そうだし、


「あ、キリーさん」


「なんだ?」


「ルドに吹っ飛ばされて、キリツの方に倒れてしまった時に、胸を触ってしまったんですけど、それで責任取れと言われて、取ってもいいなら取りたいんですけど……いいですか? 親的に」


 許可を取れるなら取っておきたいよね。あー、ホムラの為に一度は東の国に行かないとな。朱の社だっけ?


「カズシ殿は本当に節操がないな……まあ、キリツはホムラ殿の様に生き遅れられても困るし、他の兄弟が我が家を継ぐからいいのではないか? 君をこの国に縛り付けられるのなら、言い方が悪いが、キリツ程度いくらでも持っていってくれ」


「本当に言い方が悪いですね」


「ああ、俺は剣を教えることしか出来なかったからな。それでも可愛い娘だ。君なら女癖は悪いが、調べた限り嫁陣には好評のようだしな。娘がいいと言えば、責任とやらを取ってやってくれ……軽く触られた程度でそのような事を言い出すとは、やはり焦っているのか?」


 後半は独り言のように小さい声だったけど、聞こえた。倒れた拍子に軽く触ったわけではなく、トラブルな主人公ばりに揉みましたけどね?


 こんな節操無しの告白なんて受けてくれるのか? というか割とキリツは一目惚れだな。まあ、ミアとリルヒの時もこんな感じに、惚れた! と思ったから三度目だけど。日本なら包丁を何本も刺されてそう。


「キリツと話して決めますね」


 キリーさんと話しているうちに、


「……我が願いは敵を討ち滅ぼす吹き抜ける風! 敵を穿つ怒涛の水! 我、」


「【ブレイクマジック】 【ドレインマジック】」


 出来上がる寸前の魔法を破壊した。完成まじかの不完全な魔法は反動が出るが、その現象は魔力由来なので魔力の吸収で防げる。


「うおおあお!! こい! 風の姫よ!…………風の姫よ! 風精霊の姫よ! 我が元に来たれ!」


 風精霊の姫?


『フウ?』


『ルドっちとは仮契約を結んでたんだよね。先祖返りでエルフの中の精霊の血が濃いから、できたんだと思うよ』


 なるほどね。エルフは元々精霊からの派生種族なのか。


「ルド? 風精霊姫なら、フウ?」


「いやー、ごめんねルドっち。カズシと真契約結んじゃったから、私はそっちに行けないや。私の下の序列の子なら呼べる様に手配しておくから、よろしく!」


 少し現れて話すだけ話して戻ってきた。


『自分で撒いた面倒ごとは自分で対処してね』


『へい』


「くそがあああああ」


 ルドが落ち着くまで30分かかった。

お疲れ様でした。


カズシはお姉さんって感じの人には弱いって設定(理由はある)な

ので、キリツには一目惚れしています。カズシの価値観的に人間としての年齢は関係ありません。神とかいくつよ?ってなるし、回復魔法(復元魔法)がありますから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ