表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神と夫婦になるために  作者: たつ
5章 帝都にて
91/237

第70話! 歓喜

京都観光の為に昼は準備して、書いたのがバスの中。


内容が少ないし、薄いけどしょうがないね。


明日は式典の話が書けたらいいな。


では、お楽しみ頂けると幸いです。

 ルドメイ王に連れてこられたのは、貴賓室とか応接室とかではなく、ルドメイ王の自室だった。


「皇帝様困ります。ガンス様は旧知の友であるからこそ、皇帝様の私室にお入れする事を騎士団は黙認していますが、Sランクなりたての冒険者を入れるのは良くないかと。この方が信用出来る方でも、周りへの示しがつきません」


 そんな様なことを言っているのは、青い騎士鎧を着た、赤髪赤目の筋骨隆々な男の騎士だった。多分この人がルドメイ王……ルドの近衛兵なのだろう。歳はおっさんであるガンスと同じくらい。


 言っていることは全然間違ってないけど、ルドは全く聞いてないというか、スルーしている気がする。可哀想に。


 そしてこの部屋に入った時から一人いて、


「別にいいんじゃない? ルドの人を見る目は基本的に間違わないし、貴方はガンスのお気に入りでしょ?」


 身長の低い女性が声を掛けてきた。ルドメイの部屋に平然といて、相性で呼び、リルヒよりも小さい身長であるのに、腕は筋肉で太くなっている。ドワーフのクォーターのレーミス第一皇后かな?


「お気に入りかどうかは知りませんが、いろいろ良くしてもらっている、Sランク冒険者カズシです」


「貴方はずいぶんと精霊に好かれているのね。私はルドメイの第一の嫁であり、元Aランク冒険者のレーミスよ」


 ドワーフも精霊を見たり、使役したりする種族なのか。ていうか、ガンスが俺のことを紹介したんだろうけど、お気に入りと言ってくれたのか。嬉しいね。


「カズシ! 何をニヤニヤしている。問題は持ってくるが、基本は善人で強力なお前なら、誰だってお気に入りというだろう。問題は山のように持ってくるが」


 大切なことだから二回言ったのだろうか。当分は自重しませんけどね。


「まあ、とりあえず落ち着け」


 ルドメイがガンスを落ち着かせて、ルーゼとキリツを自分の方に来させた。そうすると、ルドメイの雰囲気が変わった。フウとしていきなり寝室に行って、起き上がって剣を向けてきた時の真面目な顔つきに変わった。


「まずはルクソルーゼの心を治してくれてありがとう。本当に、本当に感謝している」


 真面目な顔で話しているのに泣くなよ。愛娘が心を表に出せないようにされて、それが治ったから泣くほど嬉しいのはわかるけどさ。


「さらに、メリアリーゼが城を抜け出し、何者かに追われていたのを、助けてくれたことも同じくらい感謝している」


 あ! 情報を聞いておくことをファベログに頼んだけど、聞くのを忘れてたわ。


『ファベログ今は平気か?』


『はい、大丈夫です。メリアリーゼ姫を追っていた下手人の情報ですね』


『ああ、頼む』


『こいつらはメリアリーゼ姫が、あのタイミングで城を出ることを知っていて、誘拐しようとしたようです。サタンの構成員でひとりは下っ端で、もうひとりは幹部の直下の部下のようです。直下の方がぎりぎりBランクくらいの強さがあったようですね』


 サタンって確か、戦闘に特化した組織だっけ? まじで城内部の奴が情報を流したり、依頼したりしてるのかよ。面倒くせえな。全てパワーで解決できればいいんだけどな。


「ルドメイ皇帝……フウの時のように呼んだほうがいいですか?」


 何故かむせた。何故だ?


「ゴホゴホ……ミラから、ルシファーに来たのは男のカズシと聞いた時は、まさかと思ったが君なのか」


「はい、俺はフウでもあり、カズシでもありますね。フウは変装のようなものですが」


「それなら、フウの時のように呼んでも良いぞ。このような個室で他の奴らがいないところでならな」


 騎士さんがこちらをジーと見ていて怖いんだが。


「なら、ルド。ルーゼを襲ったのはサタンの構成員で、俺が助けた場所あたりにあの日に来ることがわかっていたらしい。内部犯をなんとかして探した方がいいな」


「貴様! 皇帝様を!」


「別にいいのだよ。彼なら私が許可を出した。彼とは仲良くしておくに越したことはないからな」


 騎士さんが剣を抜いて、こちらを向けてきたけど、ルドが剣先を掴んで抑えて、仕舞わせた。危ないことするな……腕に自信があるんだろうけどさ。


「……わかりました」


「この子がもしかしてレイアちゃんが言っていた子なの? ねえ! カズシ君! 今ケーキを持ってる? レイアちゃんとかルドにあげたっていう、とっても美味しいケーキ」


 目を輝かせながら、こちらに詰め寄ってきて手を握ってぶんぶんしてきた小さい皇后レーミス。子供に見えなくもない。


「お父様! レーお母様だけ狡いです! 私がそういうのに反応しないのは……出来ないのをわかっていて、レイアお母様はその新しいケーキが、いかに美味しかったかを何時間も私に語ってきたんですよ?……カズシ様! 今ございますか?」


 ルドの肩を振り回した後、ルーゼがこちらに来て、手を握って振る行動に参加した。


「あり「カズシ様!? カズシは……いた!」……」


 次はドアをいきなり開けて、メリアリーゼ姫、リーゼが入ってきた。


「カズシ様は嘘をつかれましたね! 私の冒険者の護衛はガウェイン様とアーサー様だったではありませんか! おふたりが来た時にカズシ様じゃない! とか声を上げてしまったら、なんかお2方が申し訳なさそうな顔になったのはなんでですか? おふたりとお知り合いであえて、ルーゼお姉様……ルーゼお姉様が笑ってる!?」


 ルーゼが笑えるようになったことに気が付き、飛びついて抱きつき始めた。キャッキャキャッキャ言っていて、喧しいけど微笑ましい。


 何故治ったのかルーゼが説明しようとしたが、


「ここにカズシ様がいて、ルーゼお姉様が笑顔を取り戻したのなら、答えは一つです。カズシ様は本当に凄いですね! あ! カズシ様は今ケーキを出せますか? 今のお姉様ならきっと美味しさのあまり、頬を蕩けさせるでしょう! きっと言っていた萌えに通づるものがあると思うのです」


 別に俺は萌なんて教えてないぞ。ルキナが勝手に教えた。俺が萌えるポーズとか呼び方とかな。


「ルーゼは特製ケーキを食べたのですか?」


 …………


「カズシ様に保護された時に頂きましたよ?」


「狡い! リーゼ狡い! 私も食べたい! 私も美味しさのあまり頬を蕩けさせたい!」


「カズシ君? 私も欲しいので頂けません? ルドもレイアも感想しか言わないし、製作者を教えてくれなかったのよ!」


 ……


「……あーもう。わかりましたから、腕をぶんぶん振り回したり、リーゼは背中に乗らない! お姫様だろ」


 この後いっぱいご馳走した。


お疲れ様でした。


女性が三人集まれば姦しい。そんな話でした。


誤字脱字は明日の時間ある時に見ます。バス酔いがやばい。


次回は話を考える余裕があったら、式典なかったら番外か適当に捏造する

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ